東洋健康思想に学ぶ、ストレス解消のヒント
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日々、忙しく過ごしていると、ついつい自分の健康は後回しにしてしまう、ということも多いですよね。でも、忙しい毎日だからこそ、自分の心と体をケアすることが大切です。 そこで今回は、日頃の生活に取り入れやすい東洋健康思想をひもときながら、ストレス解消やリラックスにつながる、自分の心と体に向き合うヒントをお伝えします。
INDEX
イキイキとしている人ってどんな人?
皆さんは最近、深呼吸をしてリフレッシュしたり、ゆったりとした自分の時間を持ってリラックスしたりしていますか?
「リフレッシュしたい」「リラックスしたい」「イキイキとした毎日を過ごしたい」と思いながらも、朝、自分の顔を鏡で見て「なんだか最近お疲れ気味だな」と感じているかもしれません。
では、皆さんが感じる「イキイキとしている人」は、どんな人でしょうか。
いつも笑顔で明るい人、何か打ち込める趣味をもっている人、新しいことにチャレンジしている人など、いろんなタイプの人がいますよね。
共通して言えるのは、心と体のバランス、そして動くことと休むことのバランスをうまく取っている人が多いのではないかと思います。
特に心と体のバランスをとることが、「なんだかちょっと疲れている自分」から「イキイキと輝いた自分」となる一歩なのではないでしょうか。
イキイキと輝いた毎日を過ごすためには、自分の心と体に向き合うことが大切です。実は、その考え方が今回のテーマでもある”東洋健康思想”です。
東洋健康思想ってなに?
“東洋健康思想”とは、心と体のバランスを整えるという考え方の東洋医学に基づいたものです。
― 「東洋医学」と「西洋医学」
ここで東洋医学と西洋医学の考え方を見ていきましょう。
西洋医学は病気に的を絞った医療で、病気や痛みに対して手術や薬などで治療していくものです。一方、東洋医学は病気ではなく、人に主体をおいて体全体を診療していき、心と体のバランスを整えていくものと考えられています。
東洋医学では、バランスを取るということ、そしてそれぞれの人に合ったオーダーメイドという考え方が重要になり、それが東洋健康思想にもつながっていきます。
― 「未病」は体からのサイン
東洋健康思想の最大の特徴に、「未病」という考え方があります。
健康診断では特に問題はなくても、何となく疲れた気持ちになる、それは体からのサインかもしれません。このような状態を東洋健康思想では「未病」と呼んでいます。
病気というほどではないけれど、なんだか気持ちが前向きになれなかったり、自信を持って健康体といえる状態ではないなど、実は、誰でも一度は感じたことがある状態が多いのです。とはいえ、実は不調があっても毎日の忙しさから自分の体のケアは後回しにしてしまうこともあるかもしれません。でも、この不調が現れたタイミングで自分の体に向き合いケアしていくことが大切です。
そして、自分の心と体をケアしていくことを東洋健康思想では「養生」と呼んでいます。
一般的には養生は体をゆっくり休める、といったイメージがありますが、東洋健康思想では、日常の中でイキイキと健やかな毎日を過ごすための体作りをすること、と考えられています。
― 養生(健やかな毎日のための3つのポイント)
イキイキと健やかな毎日を過ごすための習慣をどのように取り入れていったら良いのでしょうか。養生のポイントは3つです。
〇季節や1日の時間の流れに合った生活をする
〇心と体のバランスをうまく取る
〇食事に目を向ける(薬膳)
イキイキと健やかな生活といってもその方法は人それぞれ。難しく考えず無理なく心地よく続けられることから始めていきましょう。
①季節や1日の時間の流れにあった生活をする
私たちが過ごす毎日は日々変化しています。一日を見ると朝から昼、そして夜へ。一年で見てみると春夏秋冬と季節の変化があります。
このような変化を表わす哲学の一つに「陰陽論」があります。
自然界にある全てのものには陰と陽の性質から成り立つというものです。
陰は暗く冷たく静止的な性質、陽は明るく温かく活動的な性質です。
例えば、陰に含まれるものは秋・冬、地、水など、陽は春・夏、天、太陽など。
そして陰と陽は良いか悪いかを表わすものでなく、どちらも必要なもので対立しながらも共存してバランスを取っています。
この考え方から、東洋健康思想では、季節ごとの「陰陽」に合わせて、ちょっとした行動をすることで、気を高めながら体調を整えることができると言われています。
秋から冬は陰の季節。高温多湿の夏から、気温がぐっと下がり空気が乾く秋、そして厳しい寒さの冬は、エネルギーと栄養を蓄えて静かに過ごすことが大切だと考えられています。
秋から冬にかけて起こりやすい体の不調として、「手足が冷える」「肌のカサつきやかゆみを感じる」「便秘がちになる」「カゼをひきやすい」「もの寂しい気持ちになる」「体力や気力が低下する」などがあげられます。
このような不調が現れる「陰」の季節は、激しい運動は控えてゆっくりストレッチするのがおすすめです。ゆっくり体を動かすことで、体の隅まで気が回り、頭も体も動きが良くなると考えられています。ストレッチは手軽に行うことができ、短時間行うだけでも筋肉がほぐれ、血液循環が良くなり、肩こり首こりや腰痛解消、また怪我の防止にもつながるとも言われています。
「初心者OK!ケン・ハラクマ先生に学ぶおうちヨガ」の記事はこちら
②心と体のバランスをうまく取る
では、次に心と体の関係について見ていきましょう。
東洋健康思想において大事なことは心と体の関係をしっかり理解すること。
「病は気から」という言葉があるように、健康な肉体には、何よりも心の在りようが大事です。
とはいえ、私たちにはいろいろなストレスがあります。
心と体は密接に結びついているので、健やかな体であるためには心の持ち方が大切になります。
健やかな体であるための心のあり方についてヒントをご紹介します。
○毎日の暮らしの中に楽しみや喜びを見つける
○イライラした時も、どのようにしたら前向きになれるか考えてみる
○明るい言葉や良い言葉を意識する
○今の状態に感謝する
○テレビやスマホなどの刺激を避け、静かな時間をつくる
このように自分なりの心と体のバランスを保つ方法をみつけると共に、外からの情報を遠ざけ自分の心と体に向き合う時間を意識的に作ることが大切だと考えられています。
③食事に目を向ける(薬膳)
薬膳と聞くと、体には良さそうだけれど薬っぽい、おいしくないなどのイメージを持たれる方もいるかもしれません。
薬膳の本来の意味は、“東洋健康思想”に基づき、食物が組み合わされた、健康維持のためのご馳走のこと。
薬膳の「膳」という文字を紐解いてみると、お皿に盛りつけられた羊肉や牛肉を表しています。この文字は古い先祖の代から、ご馳走(食事)を意味しています。改めて意味を理解すると、日常に薬膳を取り入れやすくなるかもしれません。
私たちの体は食べ物から作られています。その食べ物の栄養を使って“健やかであろう”とするチカラが、本来、私たちには備わっています。ここで、日頃の食生活を振り返ってみましょう。
〇季節にあった旬の食べ物を食べていますか?
〇発酵食、豆類、野菜などを積極的に摂っていますか?
〇食事の量は腹八分目ですか?
〇よく噛んで食べていますか?
〇食事の時間を楽しんでいますか?
このように食に向き合うこと、目を向けることが大切です。
そして、薬膳の考え方の一つに食材がもつ、体を温めたり冷やしたりする性質があります。血のめぐりをよくし冷えを改善するものを「熱性」、緩やかに体を温めるものを「温性」、温めも冷やしもしないものを「平性」、緩やかに体の熱を冷ますものを「涼性」、体にこもっている余分な熱を冷ます力が強いものが「寒性」です。
季節に合わせて、食材の性質を知った上で調理すると、体調のバランスを取りやすくなります。例えば夏野菜と言われているきゅうりは「涼」の性質、冬至の季節によく食べられるかぼちゃは「温」の性質を持ちます。実は旬の食材や季節の食行事には薬膳につながっていることも多くあります。
体調や季節に合わせて食材を選び、食事に心を向けてみること、それが薬膳の第一歩なのです。
「十六茶」の「16」の意味をご存知ですか?
今回ご紹介した“東洋健康思想”の考えに注目した商品として2023年に発売30周年を迎えた「十六茶」があります。皆さんは「十六茶」の16の意味をご存じですか?
アサヒ飲料では、東洋医学の「病気になる前に未然に防ぐ」という考え方を「東洋健康思想」と表現しています。「東洋健康思想」の考えから生まれた「十六茶」。これまでお伝えした通り「東洋健康思想」はバランスを重視します。「十六茶」はこの考えにのっとり、日常的に体内・対外のバランスが整っている状態でいられるよう、体の内外にバランスよく刺激を与えることを目的として16種類の健康素材をブレンドして作られています。
実は、十六茶の「16」にも意味があります。東洋健康思想の中で、人体を構成し健康をつかさどる重要な機能と考えられている「六臓六腑」、そして「甘い」「苦い」「しょっぱい」「酸っぱい」の4つの味覚を意味しています。
六臓六腑四味覚(6+6+4=16)、これが「十六」の「16」の由来です。
「十六茶」という名前には健康とおいしさの願いが込められているんです。
そして、この健康とおいしさを届けたいという思いは、発売以来30年間変わっていません。
十六の素材の中にはアレルギー対象となる28品目は含まれず、カフェインゼロで、小さなお子さまから大人まで安心して飲んでいただける飲み物です。
ここにも一人でも多くの方においしさと健康を届けたいという想いがしっかりと詰まっています。
皆さんも、”東洋健康思想”を日頃の生活のなかで意識してみませんか。
日頃のちょっとした行動がストレス解消やリラックスにつながるかもしれません。