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世界に挑む!女子アイスホッケー 小山玲弥選手の強さに迫る

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世界に挑む!女子アイスホッケー 小山玲弥選手の強さに迫る

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氷上を駆け抜けるスピード、ぶつかり合う音、湧き上がる歓声。いま、女子アイスホッケーが静かな熱気に包まれています。SEIBUプリンセスラビッツ所属の小山玲弥(こやまれみ)選手は、身長146cmの小柄な体で世界の強豪に挑むフォワード。2026年2月に開催される「ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピック」出場を目指している選手です。彼女が挑戦を続ける原動力と、その内に秘めた思いに迫ります。

小さな体で世界に挑む 小山玲弥選手インタビュー

小山 玲弥選手は身長146cmの小柄な体で、体格差のある海外選手に果敢に挑みます。
SEIBUプリンセスラビッツのフォワードとして活躍し、二大会連続で冬季オリンピック出場が期待されている注目選手です。日中は昭和医科大学の事務職として働きながら、週5日の練習を続けています。「大変そうってよく言われますけど、練習に行くのが楽しいんです」と笑顔で話してくれました。
勝負飯は、お母さんのトマトソースのハンバーグ。母娘で「アサヒゼロ」がお気に入りだそうです。

チームに食らいついた10代、その先に見えた景色

―アイスホッケーを始めたきっかけを教えてください?

兄と姉がホッケーをしていて自然と「私もやりたい」と思いました。年長か小学1年生の頃にはもうスティックを握っていましたね。両親には「続けるのもやめるのも自分で決めなさい」と言われ、気づいたらホッケーを始めて20年が経っていました。

中学時代は実家のある山梨から毎週土曜に東京のクラブチームに通い、中学卒業のタイミングでSEIBUプリンセスラビッツに入団が決まりました。それを機に東京の高校に進学をして、母と二人で東京に移り住みました。

最初の3年間はチームについて行くのに必死でした。でも大学生くらいから「どうしたらもっとチームに貢献できるか、強いチームにできるか」を考えられるようになりました。

SEIBUプリンセスラビッツのメンバー。小山選手の背番号は15。取材をした日は、国体選抜の男子高校生と練習試合でした。

―試合前のやる気スイッチは?

試合会場へバス移動の時は音楽を聴きます。好きなVTuber(フレン・E・ルスタリオさんと健屋花那さん)の歌を聴くと、“彼らも頑張っているから私も頑張るか!”って気持ちになるんです。

試合のやる気スイッチが入る瞬間は……、特に思い浮かびません(笑)。もう開始時間だからやるしかない!という感じです。やる気スイッチとは少し違いますが、チームメイトの顔を見るとリラックスできます。

小山選手(手前右)とSEIBUプリンセスラビッツのチームメイト(写真提供:SEIBUプリンセスラビッツ)

北京オリンピックを経験して変化したメンタル

―小山さんは緊張しないタイプですか?

前回のオリンピックを終えてから、緊張しなくなりましたね。初めての大舞台でチームの中でも若手だったので、自分が失敗したら負けに繋がってしまうと、ネガティブに考えがちでした。でも今は「この試合を楽しもう」という考えに変わりました。

練習試合の合間にも笑顔を見せる小山選手

―その過程にはどんなことがあったのでしょう?

前回のオリンピックが終わってから、「ネガティブな気持ちで終わるのはもったいない」と思い始めたんです。せっかくならポジティブに、「この人たちとプレーできて良かった」と思える時間を長くした方がいいなって。それからは、一戦一戦「楽しんで頑張ろう」という気持ちが強くなりました。ミスが続いて試合に出られなくなったとしても、「それはそれで今までの結果。受け入れて前へ」と思えるようになってきました。もちろん悔しいですけどね。

―そういう気持ちの変化があって、ご自身は何か変わりましたか?

すごく笑顔が増えました!以前は練習中ずっと真顔か、難しい顔をしていて、できないところにばかり目が向いていました。今思い返すと、練習は「楽しい」というよりも「こなしている」感じだったんです。でも「こうしたら楽しいかも」と考えられるようになってからは、練習が楽しくなり、気持ちも明るくなりました。

小山選手のはじけんばかりの笑顔を見ていると、編集部も元気をもらえました!

180センチの壁も怖くない 体格差を逆手に取る強さ

―海外の選手は身長が180センチを超える選手も多いですよね。体格差に対して恐怖心はありませんか?

幸い今まで怪我をしたことがないので、怖いと感じたことはありません。昔は「この体格だから」と思っていたこともありましたが、今はこれだけ身長差があれば、それを逆手に取れるとポジティブに考えています。小さいからこそ空いているスペースに気付けて、そこにスッと入れる。パスをもらえたり、ゴールのチャンスが作れるんです。

氷上に刻む、小山選手のしなやかな疾走(写真提供:SEIBUプリンセスラビッツ )

―二大会連続でオリンピック出場が期待されていますが、どんな気持ちですか?

アイスホッケーはまだマイナースポーツ。日本代表として舞台に立てるのはほんの一握り。選ばれたらありがたいですし、活躍できれば本当に嬉しいです。そして、ここまできたら「自分のため」というよりも、「家族やチームメイト、支えてくれた人たちに喜んでもらいたい」という気持ちの方が強いです。
そのために、まずは怪我をしないこと。そして、何事も前向きに取り組むこと。この積み重ねを大切に、努力し続けます。

2026年の冬季オリンピック出場権を獲得した時の様子。小山選手は前列の右から3番目。(写真提供:日本アイスホッケー連盟)

―応援しています!最後に読者の方にメッセージをお願いします。

SEIBUプリンセスラビッツのメンバーは本当に仲が良く、その良さがチームワークにも出ています。まだアイスホッケーを見たことがない方も、ぜひ会場に見に来てください!皆さんの声援が力になります。

SEIBUプリンセスラビッツの公式Instagram
 

text 「ハレの日、アサヒ」編集部

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