ハレの日ごはん【1】小正月に食べたい“小豆がゆ”
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「ハレの日」とは、お正月や節分などの年中行事、成人式などの人生の節目にあたる日を指します。
このような「ハレの日」には、その日にちなんだ特別な料理を食べることがありますよね。そこでこの連載では「ハレの日」に食べる食事について、レシピとともに紹介します。日本ならではの年中行事やその日に食べるごはんを知る1年にしてみませんか?
来る1月15日は「小正月」。第1回は小正月の由来や、その時期に食べる縁起物“小豆がゆ”について紹介します。
INDEX
昔は1月15日がお正月?
昔は満月から次の満月までを1カ月とする暦が使われており、新年最初の満月にあたる旧暦の1月15日をお正月として祝う風習がありました。その名残で、現在は元旦を中心とした期間を「大正月」と呼ぶのに対し、1月15日、または1月14日から15日の期間を「小正月」と呼び、さまざまな正月行事を締めくくる節目とされています。
この日は多くの地域で特別な行事が行われます。例えば「左義長」や「どんど焼き」と呼ばれる火祭りでは、寺社や河原で正月飾りや書き初めを燃やし、その火で焼いた餅を食べたり灰を持ち帰って自宅に撒いたりすることで、無病息災や家内安全を願います。
小豆がゆを食べて健康を願う
小正月には、小豆がゆや、「左義長」「どんど焼き」の火で焼いた餅や団子を食べる風習があります。
古来より小豆のような赤い食べ物は邪気を払うと考えられているため、無病息災や五穀豊穣を願って小豆がゆを食べるようになりました。また正月飾りを焼く「左義長」や「どんど焼き」の火は神聖なものとされ、この火で焼いた餅を食べると病気をしないと言われています。
「左義長」や「どんど焼き」は広い場所が必要なため、都心では珍しい光景ですが、お近くで実施されていたらぜひ訪ねてみてください。
材料は3つだけ!小正月に食べたい小豆がゆの作り方
聞きなじみのない料理だと難しく感じてしまいますが、実は意外とシンプルな工程。今年は自宅でチャレンジしてみませんか?
<材料>2人分
・米………………………85g(1/2カップ)
・小豆(乾)……………大さじ3
・うすくちしょうゆ…小さじ2
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<作り方>
1.小豆は流水でさっと洗って鍋に入れ、かぶるくらいの水を注いで20分ほど煮る。火を止めてそのまま冷ます。
2.米はといでざるに上げ、30分ほどおく。
3.鍋に1.の小豆と小豆の煮汁1カップ、2.の米、水2カップを入れて中強火で煮立てる。
※小豆の煮汁が1カップに満たない場合は、水を足して1カップにしてください。
4.煮立ったら弱火にし、ふたをずらして20分ほど煮る。火を止めて5~6分蒸らす。
5.うすくちしょうゆを加え、ひと混ぜする。
レシピ提供:キッコーマン株式会社
小正月や小豆がゆについて初めて知った、という方も多いのではないでしょうか。レシピを参考にして、1年の健康を願う小豆がゆをぜひ試してみてください。第2回では「節分」に食べるあの料理を紹介します。