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いつもと違う楽しみ方を。浅草で伝統体験をしてみよう!

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古くから門前町として栄え、いまやインバウンドでも連日にぎわう東京・浅草。この街は食べ歩きに加え、工芸品の製作や和菓子作りなど、伝統文化を楽しめるお店が多いことも魅力のひとつ。そこで旅の思い出になる体験をレポートの形でお届けします!

「浅草おじま」で江戸切子のグラス製作

最初に訪れたのは、「浅草おじま」の切子(きりこ)工房。現在は三代目の尾島英治さんが代表を務める江戸切子のお店で、工房は「観音裏」と呼ばれる浅草寺北側の浅草4丁目、販売店は浅草寺西側の「伝法院通り」にあります。

三代目の尾島英治さん

江戸切子は1834(天保5年)年に、江戸大伝馬町(現在の日本橋付近)のビードロ問屋「加賀屋」の加賀屋久兵衛が、ガラスの表面に彫刻を施したのがはじまりといわれています。日本には薩摩や大阪などにも切子はありますが、繊細かつシャープで粋な美しさが江戸の特徴です。

芸術的な文様は何年もの修業を要する職人技ですが、簡単なデザインであれば初めての人でも削ることができます。制作体験の所要時間は60~90分で、大人4,500円、小中高生2,700円。まずは数分のオリジナル動画の視聴と簡単な説明を受け、次は削るグラスを4タイプの中から選びます。

この4つから選ぶことができる

グラスが決まったら、油性マジックで好みの下絵をスケッチ。本来は割り出し、粗ずり、二番かけ、三番かけ、石かけ、磨きという流れを踏みますが、この体験ではシンプルに制作していきます。

下書きはマジックペンで書いていく

削り機は、円形など広い面の加工に適した幅広いかまぼこ型と、線の削りに適した細いひし形の2種類を使います。描いた下絵を目印に、回転する金盤(かなばん)や砥石をグラス表面へ。ちなみに初めてであっても、よほどのことがない限りグラスが割れることはないのでご安心を。

ただこちら、削ること自体は簡単ですが、美しく仕上げるのは至難の技。その分集中力が研ぎ澄まされ、あっという間に時間は過ぎていきますが、まん丸だったり、まっすぐな直線だったりが想像以上に難しく、改めて職人技のすごさを感じます。

かまぼこ型の削り機
線を削るときはひし形の削り機を使用する

好みのデザインに削った、世界にひとつだけの切子は愛着もひとしお。一例として、どんな絵柄が人気なのかを聞いてみると、日本ならではの富士山や花火は定番で、文字を入れる人も少なくないそう。文字を削る際は、複雑な漢字などは避け、なるべくシンプルな字体を選んだほうがおすすめとのことです。

上手に仕上げるさまざまコツは尾島さんが教えてくれるので、訪れた際はいろいろ聞いてみましょう。繁忙期は3名以上からの受付となりますが、それ以外の時期で体験される層は2人組が最も多く、年齢は小学生からご年配までさまざま。1名からでもOKで、気軽に参加できるのもいいですね!

江戸切子おじま:https://www.edokiriko.jp/

落語定席「浅草演芸ホール」でエンタメ三昧

浅草を代表する施設のひとつが「浅草演芸ホール」。東京に4つある落語定席(じょうせき。毎日興行を行う寄席)の一軒で、その他には上野「鈴本演芸場」「新宿末廣亭」「池袋演芸場」があります。三代目を務める、松倉由幸社長に歴史や特徴などを伺いました。

松倉由幸社長

戦前、この場所には「三友館」という映画館がありましたが焼け野原となり、1951(昭和26)年に「浅草フランス座」が開業。1959年(昭和34)年になると1階は芝居小屋「東洋劇場」となり、「浅草フランス座」は4・5階へ。そして1964(昭和39)年、企画替えとともに誕生したのが「浅草演芸ホール」。その後1971年(昭和46年)に1階へと移転し、今に至ります。

かつて使われていた看板。同館開業前の、大正時代の浅草を描いた希少なものも

開館以来、落語を中心に、漫才、漫談、コント、マジック、曲芸、紙切り、粋曲、ものまねなど、多種多様な演目を展開。渥美清さん、萩本欽一さん、ビートたけし(北野武)さんなど多くのスターを輩出し、近年でもナイツや桂宮治さんなど、同館で腕を磨いた芸人さんや落語家さんがたくさんいます。

写真の左側が楽屋、右奥に見えるのが高座(舞台)

ゴールデンウィークやお盆、年末年始などの特別興行期間には例外もありますが、基本的には11時40分から21時までの営業。料金は※大人3,500円、学生2,500円、子ども1,500円となり、再入場は不可ですが入館時間に指定はありません。昼夜で入れ替えもなく、1組約15分の持ち時間で1日中多彩な演芸を楽しめます。

※入場料は時期によって変化しますので詳しくはHPをご確認ください

寄席の興行期間は、毎月「上席」「中席」「下席」と10日間ずつ区切られ、「浅草演芸ホール」では落語協会と落語芸術協会が10日ごとに交代で公演。基本的に当日券で入館でき、入口近くの木戸(チケット売り場)で木戸銭(チケット)を買って入場し、館内は自由席です。

古典落語はあらすじを知っていたほうがより楽しめますが、噺家(はなしか)さんは喋りのプロであり、巧みな話芸に引き込まれていくこと必至。予備知識がなくても、寄席は十分楽しめます。公演中は飲食できるので、ぜひドリンクやおつまみなどを館内売店で購入しましょう。ビールには「アサヒスーパードライ」も置いてあります!

お弁当としても人気の高い一品が、稲荷寿司と巻き寿司を組み合わせた「助六(すけろく)」(850円)です。こちらは「浅草志乃多寿司」が手掛けており、他の「志乃多寿司」より濃いめの味付けが特徴とか。売店ではホールや落語協会のオリジナルグッズなども販売しているので、ぜひ立ち寄ってみましょう。

浅草演芸ホール:https://www.asakusaengei.com/

「Pink.」でアップサイクル御朱印帳を創作

日本伝統の文化体験を提供しているのが、「Pink. ASAKUSA(ピンク アサクサ)」。築地で開業し、2023年に浅草へ移転してきた比較的新しいお店ですが、独自の世界観やプログラムが大きな話題を集めています。店名や、鮮やかなピンクの空間は、日本を代表する花である桜の色が、日本や日本人の品格を表すシンボルとして表現したもの。体験では書道、日本舞踊、巫女舞(みこまい)、琴などのほか、張り子や狐面(きつねめん)に絵付けを施したり、水引アクセサリーやアート扇子を作ったりといった制作も充実しています。

数ある中から今回レポートするのは、「御朱印帳作り」。寺社仏閣の参拝記録を残すための御朱印帳(ごしゅいんちょう)を作れるプロダクトとなっており、アップサイクル素材を活用していることも魅力です。

「アップサイクル」とは、リサイクルするだけでなく、新しい付加価値を持たせて生まれ変わらせること。同店では着物を製造する工程で発生する端切れや使用済みの紙袋、包装紙などを再利用した、地球に優しい御朱印帳作りをモットーとしています。
素材の持ち込みもでき、オリジナリティの高い御朱印帳を作りたい人には特におすすめです!

着物の切れ端などが数多く置いてある

実施時間は約50分で、基本料金は4,500円。開催は定休日を除く毎日、人数は1~8名(それ以上は要相談)で予約制となります。まず行うのは、カバーとなる表裏両面の素材選びです。数種を組み合わせたり、重ねたり、立体的にしたり、水引をアクセントにしたりと、デザインは自由!

流れとしては、選んだ素材をカバーの台紙にのり付けしていく工程が基本で、どう組み合わせるかはセンスが問われるポイント。塗り方、切り方、重ね方などでわからないことがあれば、スタッフの方が親切に教えてくれるので安心です。

表裏両面のカバーが完成したら、御朱印帳の本体にのり付けして完成。イメージしていたものができ上がったときの感動はひとしお!近くには浅草神社など、御朱印を書いてくれる寺社仏閣もあるので、さっそく参拝へ行きたくなりますね。

御朱印帳作りは1名から予約できるので、もちろんおひとり様で利用可能。また、付き添いの方が体験に参加しない場合でも、1ドリンクオーダーで見学できます。

同店では今回紹介した御朱印帳以外にも、さまざまな文化体験ができます。なかには、一流の師範や芸術家と共同開発した大字書やアート書道といったプログラムがあるのもユニークな特徴。詳細はホームページをチェックしてみてください。

Pink. ASAKUSA:https://pink-japan.com/

「TOKYO隅田川ブルーイング BEER&GRILL」で街巡りを振り返りつつ乾杯!

伝統文化を満喫したあとは、至福のビール体験はいかがでしょう。おすすめの一軒が「TOKYO隅田川ブルーイングBEER&GRILL」。「アサヒスーパードライ」や「アサヒ生ビール」などのビールが飲めるビアホールです。

TOKYO隅田川ブルーイング BEER&GRILL

美味しさの追求は多岐にわたり、ビールは樽やグラスの洗浄といった衛生面はもちろんのこと、温度や炭酸のガス圧も最適な値に調整。また、生ビールセミナーを受講した従業員がその技術をレクチャーすることで、誰が注いでもきれいで美味しい一杯が提供できるのです。

ビールは「アサヒスーパードライ」(680円)を筆頭に、数種がラインナップ

お店では、どんなビールがよく飲まれているのでしょうか。同店で店長を務める初山直行さんに聞きました。
「やはりアサヒスーパードライは大人気ですね。また、マルエフとしても親しまれるアサヒ生ビールは、まろやかな味わいが好評です。シャープな辛口のアサヒスーパードライとは違ったメリハリのあるおいしさが楽しめるので、乾杯はスーパードライ。2杯目以降はアサヒ生ビールなど、飲み比べもおすすめです」と、初山さん。

店長の初山直行さん

多彩な銘柄がそろっているのもビアホールならでは。たとえば、ロースト麦芽による香ばしさや甘みが特徴の「アサヒ生ビール黒生」は、「マルエフ」との組み合わせで楽しむ飲み方が人気です。1対1で注ぐ「ハーフ&ハーフ」や、2対1で仕上げる「ワンサード」など異なるバランスで飲み比べることで、味わいの変化や色味の違いも楽しめます。

フードペアリングには、「シェフのおすすめ前菜 6種盛り合わせ」(2,180円)がイチオシ。ビールと好相性のおつまみを選りすぐり、バリエーション豊かに盛り合わせた人気の一皿です。また、インバウンドの方には特に「ビーフカットステーキ 200g」(1,980円)や「US産ゴールドアンガス リブアイステーキ 300g」(4,280円)といった肉料理が人気とか。

「シェフのおすすめ前菜 6種盛り合わせ」2,180円

店内は、昼は陽光が射しこみ、夜は下町の光を映す広々とした空間。木のあたたかみとレンガの質感がどこかレトロで、巨大な醸造タンクが非日常なアクセントを演出します。和やかな雰囲気の中、文化体験や浅草巡りの一日を振り返りつつ乾杯しませんか。

※記載の価格は、すべて税込です。また、現時点での価格となっております。

text&photo 中山秀明

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