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世界初の『未来のレモンサワー』、担当者に聞く開発の舞台裏

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世界初の『未来のレモンサワー』、担当者に聞く開発の舞台裏

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2023年5月のテスト販売からSNSなどで話題になり、本格発売が待ち望まれていた『未来のレモンサワー』。いよいよ6月11日から発売します。ただ、今回は首都圏・関信越エリアの1都9県での数量限定発売となります。“世界初”※1となる本物のレモンが入ったフルオープン缶のレモンサワーは、製造にとても手間がかかり、まだ全国販売規模の大量生産ができないのです。

既存のレモンサワーとは一線を画す斬新な商品はどのようなイノベーションから誕生したのか、ブランドマネージャーに開発の舞台裏を聞きました。

※1 フルオープンかつレモンスライスが入った世界初の缶チューハイ(2022年12月Mintel社データベース及び独自調査による当社調べ)

『未来のレモンサワー』とは?

『未来のレモンサワー』は、レモンの味わいや香りだけでなく、視覚や食感までも楽しませる、五感で楽しむ全く新しいレモンサワー。アサヒビール独自のフルオープン缶を使用していて、蓋をあけるとレモンスライスが浮き上がってきます。まさにエンターテイメント!そのまま食べることができる本物のレモンが入っているため、レモンの個体差や飲むタイミングによって1缶ごとに異なる味わいを感じることができます。

レモン由来の果実味たっぷりな風味と適度な酸味と苦みが調和した味わいが特長の「オリジナルレモンサワー」と、糖・香料不使用※2のサワー液によりレモンの自然なおいしさが味わえる「プレーンレモンサワー」の2品種で展開します。

※2 糖でコーティングしたレモンスライスを採用しています

デザインは4種類。並べるとレモンスライスが浮き上がってくるように見えます

常識を覆す缶レモンサワーへの挑戦

ブランドマネージャーの山田秀樹に商品開発の背景やこだわりを聞きました。

ー 開発がスタートしたのはいつ頃ですか?

きっかけは、『アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶』発売の少し前、21年春。「生ジョッキ缶」の開発研究者たちが四苦八苦しながらも情熱をもって面白い商品を身近で見ていたRTD※3開発研究者が、生ジョッキ缶のRTD版を作れないかな・・・と思いついたことです。

生ジョッキ缶は、蓋が全開してお店で飲むサーバーから注がれたようなクリーミーな泡が楽しめる缶ビール。この缶を応用して居酒屋で飲むようなチューハイを作ってみてはどうだろうと考えました。でも、液体だけではつまらないのでお店でグラスに果物を入れて提供されるように、何か入れてみたらもっと面白いんじゃないか、というアイディアでした。

そこで、RTDの中で最も多く飲まれているフレーバーのレモンサワーをイメージして、くし型のカットレモンを缶に入れてみようと決めました。

これは面白い商品ができそうだ!という直感はあったものの、想像以上に難航し、通常のRTDの新商品開発期間が1年程度であるのに対して、『未来のレモンサワー』はテスト販売までに2年、さらに量産化して今回の発売に至るまでには追加で1年半かかりました。

※3「Ready to Drink」の略。購入後、そのまま飲用可能な缶チューハイなどを指します

アサヒビール 新ブランド開発部 山田秀樹

ー 最初の構想ではくし型のカットレモンだったんですね?

そうなんです。居酒屋で提供されるレモンサワーをイメージしていたので。ただカットレモンは乾燥させることができなかったり、皮が多くて狙った香味が実現できなくて。理想的な形は何か?を探索している中で、レモンスライスにたどり着いたんです。レモンスライスでテストしてみたところ、偶然の産物的なこともあったのですが、蓋を開けるとレモンが炭酸とともに浮きあがってくる。突然テンションがあがる印象があって、これが群を抜いて評判が良かったんです。

レモンが浮き上がる様子を体験するのはとてもワクワクしますので、琴線に触れる“肝”になると思いました。レモンスライスにして大正解でした!

ただ、そもそも大変なことは、缶の中に固形物を入れる、ということでした。ビールやRTDでは、液体以外の固形物が入ることはご法度。これまでに果物のつぶつぶを入れたチューハイはありましたが、これは液体に近い半固体です。こんなに大きな果物が入っている商品は初めてですし、缶に果物を入れる量産設備もありません。新規格の商品をゼロから作るという挑戦にプロジェクトメンバーはみんな本当に苦労しました。

プロジェクトメンバーはRTD開発史上過去最大?!

ー どんな苦労があったのですか?

例えば、レモンについては、どんなレモンを使おうか?といったことから始まり、どうやってたくさんの数を確保するか? どこで加工するか? 最適な加工方法は? 輸送方法は? 缶の中に入れた後の品質は大丈夫?  等々、これまでに知見がないことだらけで模索していくしかなかったことです。

中味やパッケージを開発する研究所はもちろん、原料調達する部門や製造設備の開発部門、特許申請する法務部門まで、約3年半の開発期間の中で、プロジェクトに関わったメンバーは主担当だけでも総勢80名を超えています。これまでのRTD開発史上最大の人数だと思います。

現在『未来のレモンサワー』を担当しているメンバー(一部)

隔週の定例ミーティングでは、毎回なにかしら問題が発生。レモンが加工工程で茶色くなってしまったり、輸送中にボロボロになってしまったり、缶を開けてもレモンが沈んだままだったり・・・

心が折れそうになったこともありましたが、さまざまな人の協力を得て1つ1つ解決していきました。例えば、レモンの浮遊に関しては、厚さをミリ単位で試して最終的に5mmに設定するとか、加工する際には高温と低温で2度乾燥させて最適な水分含有量にするなど、何度も条件を変えて試作を繰り返すことで、ベストな浮き上がりを実現することができました。

レモンを自動で缶に入れる機械も、ゼロから作ったんですよ。ロボットがレモンスライスを1枚ずつ掴んで缶に装入していくのですが、レモンの大きさや形が少しずつ異なるので、最初はしっかり掴めずにポロポロと落としてしまっていたのですが、設備の設計期間を含めると約2年半、ロボット単体での試運転を開始してからは約半年という期間で、大量生産を実現させる速度で正確に装入できるレベルになりました。

今回の開発の特長は、これらすべての課題に対してブレークスルーというものはなく、成功するまでひたすらトライ&エラーを繰り返したということでした。そして、心が折れそうになることもありながら、“お客様がワクワクするものを作りたい”という想いで、自分たちもワクワクして取り組んでいたということです。

“本物”へのこだわりから“個性”が誕生

本物のレモンなので、大きさの違いはもちろん、種が入っているものもあります。実は最初、種は取り除いた方が良いのでは?という意見もあったのですが、皮や種があるからこそ、果実本来の味わいの再現になると考えあえて残すことにしました。

そして、レモンのサイズの違いや、レモンの浸漬期間によって香味の変化が楽しめることがこの商品ならでは個性となっています。缶の中でレモンの味が染み出て“熟成”されたような味わいに変化するのも独自の楽しさです。製造から間もないフレッシュな味わいも、もちろんおいしいですし、いつ飲むか、の一期一会を楽しんでいただきたいです。

ー 本物にこだわったからこのおいしさが生まれたんですね。

常識を覆す商品を生み出すためには、決して譲れないこだわりでした。『未来のレモンサワー』のコンセプトは”五感で楽しむレモンサワー”です。まず、フルオープン缶を開けた時に「パカッ!」と鳴り響く音を聴き、レモンが浮き上がってくる様子を見て、レモンスライスから立ち上るフルーティな香りを楽しみ、本物のレモンだからこそ感じられる酸味・甘味・苦味を味わい、そして最後にレモンスライスをかじる。1つの商品で五感が満たされる新体験をぜひお試しください!

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