次の休み何する?【2】公園でスケッチ会をしてみる
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休日が楽しくなる過ごし方をテーマに、季節を楽しむ街歩きや趣味を楽しむ時間を、クリエイティブな視点で紹介する「次の休み何する?」連載2回目。
今回はイラストレーターのおふみさんならではの「スケッチ」がテーマ。きっと皆さんも試してみたくなる「秋の休日」が楽しくなる過ごし方のご紹介です。
プロフィール
おふみ
ミニマリスト/イラストレーター/整理収納AD1級
30代、夫婦ふたり暮らし。
汚部屋状態から一念発起、2014年から片付け開始。現在はハイエース一台分ほどの家財道具で暮らしている。
著書に『ミニマリスト日和』(ワニブックス)など計6冊。近著に『小さな暮らしは生きやすい』(大和書房)
木漏れ日の下レジャーシートを敷いて、のんびりスケッチしてみませんか?
絵を描こうと観察することで普段見落としている季節の移ろいに気付けたりします。絵を描く以外にも、お茶をしたり、ごろんと転がって空を見上げたりしても。 のんびり秋のおでかけを楽しんでみませんか。
INDEX
秋はスケッチにぴったり
過ごしやすい秋はスケッチを楽しむのにぴったりの季節です。夏は暑いし冬は寒い、春はいい気候だけれど花粉がつらい方も多いですよね。一年で秋が最も外で遊ぶのに適しているのではないでしょうか。
保育園の頃に両親と植物園でスケッチを楽しんだのが始まりで、その後も折に触れ夫や友人とピクニックしてスケッチを楽しんできました。「絵が苦手だから…」そう思うかもしれませんが、子どもの描く絵の造形の面白さにハッとすることはありませんか?生まれながらにあなただけの個性があり、線や色選びにそれが現れます。上手い下手は関係ない。絵は誰が描いても楽しいものです。
木漏れ日の下にレジャーシートを敷いて、絵を描いたりごろんと転がって空を見上げたり。絵を描こうと観察することで普段見落としている季節の移ろいに気付けたりします。秋のお出かけの選択肢の一つとして、スケッチ会はとてもおすすめです。
何を持って行ったらいい?
スケッチと言われても持ち物に悩むかもしれません。 私がいつも持って行っているものや、イラストレーターの友人が持参していてなるほど!と思った持ち物を紹介します。
まずは座る場所を確保。レジャーシートでもいいですし、折り畳みのキャンプ用チェアでもOK。公園によっては椅子の設置不可の場合もあるので事前にチェックしましょう。
そして絵を描く紙。スケッチブックでも良いですし、クロッキー帳でもOKです。
次に絵を描く画材を用意します。鉛筆やペンだけでもスケッチは楽しめます。
色をつけられる画材としては、水彩絵の具、コピックなどのアルコールマーカーや水彩ペン、色鉛筆など。水で濡らした筆でなぞると水彩画を楽しめる水彩色鉛筆も便利です。水のタンクと筆が一体になった便利なアイテムもあります。
またイラストレーターの友人が持ってきていて感心したのが、アルミ製名刺ケースに何色かの水彩絵の具をチューブから少しだけ出して固めておき、濡れた筆で溶かしながら使うというもの。コンパクトで携帯性が高いのが良いですね。
※アクリル絵の具だと固まってしまうので注意。
絵を描く際に水を使う場合は、ペットボトル半分くらいに水を入れてきて、プラスチックのコップに出して使うと便利。汚れた水はペットボトルに戻して持ち帰ります。 そして四六時中絵を描いていると疲れるので、休憩のためのアイテムも忘れずに。飲み物やおやつ、読みたい本、フリスビーなどを持っていっても楽しめます。
※公園によっては球技禁止などルールがあるので事前にチェックしましょう。
どんな風に楽しむ?
どこに行くか悩むかもしれません。海、川辺、公園、植物園などがおすすめです。私はもっぱら新宿御苑に行くことが多いです。芝が綺麗に管理されていて雑草が少なく、座っていて気持ちが良いのです。
まずは腰を落ち着ける場所を見つけましょう。おすすめは木陰です。太陽が傾くと影の位置も移動するので、日差しが眩しくなったら少しずつ場所を移動させましょう。
次に、絵に描くモチーフを見つけましょう。
何を描いたらいいか迷うかもしれませんが、目について興味を惹かれたものならなんでもOK。遠くでバドミントンをする人たち、ぽつんと立っている木、上を見上げてその日の空を描いてもいいですし、誰かと来ていたら連れ合いを描かせてもらうのも良いでしょう。近くに目線を移して、草花や落ちている葉っぱ、木の実などをじっくり観察しても面白いです。脱いだ靴や自分の持ち物などを描いてみるのも楽しいですし、持ち寄ったパンやお菓子といった食べ物を描いても良いです。
複数人いるなら、モデルドローイングをするのもおすすめ。一人がモデルをしてポーズをとり、それ以外の人は絵を描きます。5〜10分くらいで交代してモデルを持ち回りするとみんなで楽しめます。
描いた絵をみんなで見せ合いっこしても楽しいです。
人は記憶の中の形に囚われて絵を描いてしまいがち。目の前の人を観察すると、「この角度から見たら目の形ってこんな風なんだ」とか、「葉っぱの葉脈ってこんな風に走っているんだ」とか、楽しい気づきがあると思います。せっかく絵に描く対象が目の前にあるので、対象物をじっくり観察して紙に描いてみましょう。目の前の光景を写しとるってそれだけで面白い行為です。
疲れたら空を見上げてぼーっとしても。
持ってきた本を読んでみて、ふと「絵に描きたいな」と思うシーンに出会えたら、それを絵に描いてみるのも楽しいです。
一人でも誰かとでも、老若男女楽しめるスケッチ会。秋のお出かけの選択肢にぜひ加えてみてください。
心が動いたものを描いてみるのって素敵ですよね。忙しなく過ぎてしまう日々の合間に、ゆっくりのんびり公園でスケッチ。こんな素敵な休日の過ごし方、いかがですか?