お酒の楽しみ方はいろいろありますが、スパイスを使ったお酒はご存じですか？スパイスは種類が多く使い方も難しそうなので、自分で作るのは少しハードルが高いと感じる人もいるのではないでしょうか。

今回はエスビー食品でスパイス＆ハーブマスターの資格を持つ遠藤 由美さんに、スパイスやハーブ、おすすめのスパイスを使ったお酒レシピについて教えてもらいました。

スパイス、ハーブってそもそも何？

―遠藤さん、本日はよろしくお願いします！早速ですが「スパイス＆ハーブマスター」とはどのような資格なのでしょうか。

エスビー食品は1923年に日本で初めて国産カレー粉の製造に成功したところから始まっているのですが、そのカレー粉の原料がスパイス＆ハーブということで、お客さまにスパイスやハーブの使い方や楽しみ方をお伝えしていく活動を行うための社内資格です。

エスビー食品では、すべての社員がスパイスとハーブの知識を身に付けるための社内検定を実施しています。3級から1級までの社内検定で、さまざまな知識と経験を身に付けた後、マスター試験に合格した者がマスターとして認定されるんです。社内で約30名弱の「スパイス＆ハーブマスター」がいるのですが、個々の経験やパーソナリティーも活かしながら、それぞれの所属部署で活動しています。

― スパイスやハーブはたくさんの種類があるので、その知識を身に付けるのはとても大変なことですよね。ちなみにスパイスやハーブは何種類くらいあるのでしょうか？

どのように定義付けるかによっても異なりますが、スパイスは350～500種あると言われます。そのうち現在日本で料理に利用されているのは約100種類ほどです。

ハーブは1万を超える種類があるといわれています。ミントひとつをとっても「スペアミント」「ペパーミント」とたくさんの品種があるので数が多いのです。そのうち、市場に出回っていて手に入りやすいものは数百種類です。

エスビー食品の業務用スパイス、セレクトシリーズでは、200種類500アイテムを超える幅広い品揃えをしています。

― そんなにあるのですね！！そもそもスパイスとハーブの違いってなんですか？

スパイスやハーブは地の恵みである植物を利用しています。何らかの香りがあり、私たちの暮らしに役立つものがスパイス＆ハーブです。
役立ち方はさまざまで、料理をおいしくしたりするのはもちろん、化粧品や漢方薬といった分野でも活用されています。

果実や種子、根を利用するものを“スパイス”、花や葉の部分を利用するものを“ハーブ”と分類することが一般的です。
でも同じ植物でも、種子は「コリアンダー」というスパイスで、葉は「パクチー」というハーブになるものもあり、ひとつの植物でもさまざまに活用されているので面白いですね。

話は変わりますが、スパイシーと聞くと辛味を思い浮かべる人が多いと思いますが、スパイシーは香りが強い時にも使います。私たちが「スパイシーなカレー」と表現するときには、辛いだけではなくスパイスの香りが特長的なカレーを表現しているんですよ。

好きな香りのスパイスをいつもの調味料にプラスしよう！

― スパイスとハーブはたくさんの種類があるのでどのように使ってよいか悩みます。簡単なスパイスの利用方法はありますか？

あまり難しく考えずに、自分の好きな香りを好きなように使ってほしいです。調味料にスパイスをちょっと足すのもおすすめです。マヨネーズにオレガノ・バジル・パプリカや、しょうゆにコリアンダー・山椒・ブラックペッパーなどのスパイスやハーブをパパっと加えたりして楽しんでいます(笑) ケチャップもおすすめです。

試してみて！おすすめのお酒とスパイス＆ハーブの組み合わせ

最後に、エスビー食品からスパイスを使用したお酒のレシピを教えてもらいました。これからの季節、温かいお酒もいいですよね。 お酒を飲めない、飲まない方はノンアルコールテイスト飲料で試してはいかがでしょうか。

ビール×コリアンダー、レモンサワー×コリアンダー

【材料】ビールまたはレモンサワー、コリアンダー（パウダー）

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ホットスタウト

【材料】黒ビール、砂糖、シナモン（パウダー）

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山わさび割ハイボール

【材料】ウイスキー、きざみ山わさび、炭酸水、氷

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燻製ペッパーハイボール

【材料】ウイスキー、炭酸水、氷、燻製あらびきブラックペッパー、レモン

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ホットワイン

【材料】赤ワイン、砂糖、レモン、シナモンスティック、クローブ（ホール）、ブラックペッパー（ホール）

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みなさんいかがでしたか？秋の夜長、スパイスを使ったお酒で楽しいお酒時間を過ごすのはいかがでしょうか。