注ぎ方で味も口当たりも変わる!生ビールの楽しみ方
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暑気払いといえば、やっぱりビール!ビールは注ぎ方の違いで多彩なおいしさが楽しめることをご存じでしょうか。注ぎ方によって、炭酸ガスの強弱や泡のニュアンスが変わります。それぞれの味を比べてみると、きっとその奥深さを実感できることでしょう。そこで、ポピュラーな2タイプの注ぎ方を紹介するとともに、自分で注ぐ際のコツもお届けします。
INDEX
爽快でシルキーな泡が美味な「シャープ注ぎ」
今回紹介する注ぎ方は2つ。炭酸ガスの刺激やシルキーな泡を味わえる「シャープ注ぎ」、適度にガスが抜けたビールの甘みとふんわりした泡がおいしい「二度注ぎ」です。
ホームサーバーをお持ちの方なら自宅などでも実践できます。今回はアサヒの生ビールサービス「ドラフターズ」のサーバーに「アサヒスーパードライ」をつないで、それぞれの特徴やコツなどを解説しましょう。まずは「シャープ注ぎ」から。
「シャープ注ぎ」は、最初にビールの液体だけをグラスに注ぎ、ラストで泡をのせるように調整する注ぎ方。数ある注ぎ方の中でも、特に王道のスタイルといっていいでしょう。グラスは斜めに45度以上傾け、ビールはその内側へやさしく当てるように注ぎます。
ビールを注ぐと、徐々に液面が上昇してきます。そのまま傾けているとこぼれてしまうのでグラスの角度もゆるめていき、ビールを7分目程度まで注いだところで泡へスイッチ。こぼれるギリギリまで、泡をのせるように注げば完成です。
なお、よりクリーミーで最高の一杯を目指すなら、最上部にある粗めの泡をスプーンなどですくい、再度泡を付け足す形で注ぐと、さらにおいしそうなルックスになります。
「シャープ注ぎ」はスカッとした炭酸の爽快感と、シルキーな泡のメリハリが絶品。シャープなキレによるのどごしも心地よく、実に冴えわたるおいしさ。暑い日の乾杯にもおすすめです。
甘みが豊かでマイルドな「二度注ぎ」
「二度注ぎ」はグラスをノズルに近づけず、最初に勢いよくビールを注いでからしばらく待つのがコツ。あえて炭酸ガスを抜いて泡を落ちつかせつつ、そのあとゆっくりと2度目のビールを注いで仕上げるスタイルです。
炭酸ガスを抜く狙いは、口当たりをまろやかにするとともに酸味をやわらげ、甘みが豊かでマイルドな味わいにするため。クリーミーな泡と相まって、より丸みのあるおいしさが楽しめます。
1度目に泡立ったビールは、時間が経つにつれて液体になっていきます。その水位がグラスの半分程度にまでなったタイミングが、2度目の目安。残っていた泡が2度目のサーブとともに上昇し、ホイップ状の泡となって最上部からポコッと出るのが大正解です。
「二度注ぎ」は「シャープ注ぎ」より炭酸ガスが少ない分、口当たりがマイルド。味にも深みを感じられ、スウッとしみわたるようなビールのおいしさを楽しめるはず。完成まで少々時間はかかりますが、ぜひ一度お試しを。
ビールサーバーで多彩な注ぎ方を実践しよう
おいしい樽生ビールを楽しむためには、グラスの洗浄と冷却も欠かせません。他の食器と分けて専用スポンジで洗い、氷水で冷やすことがコツです。
取材・文・撮影:中山秀明
今回紹介した注ぎ方がいつでもどこでも自由に楽しめる生ビールサービス「ドラフターズ」はこちら!