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“これ本当にノンアル?”アサヒの技術力の集大成『アサヒ ゼロ』

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10月に近畿エリアで先行発売されたノンアルコールビールテイスト飲料『アサヒ ゼロ』。“ビールに引けを取らない革新的なおいしさ!”と話題になっています。今回はアサヒビールが挑戦するうまいノンアルの開発の歴史を紹介します。

ビール好きのためのアルコール分0.00% 『アサヒ ゼロ』

『アサヒ ゼロ』の発売をいち早く多くの方に知っていただくために、大阪・梅田駅前に登場した期間限定バー(現在は終了)では、『アサヒ ゼロ』『アサヒスーパードライ』『アサヒドライゼロ』それぞれの商品名が隠された状態で“本物のビール”を当てる飲み比べ体験が行われました。

実際に試したお客さまからは、「絶対の自信があったけど、思ったよりわからない・・・」「飲めば飲むほど迷ってしまった」「正解したけれど、とても難しかった」という声が。“味覚センスに自信がある”と自負する人が多いと言われる関西の方でも、本物のビールと選んだものが実はアルコール分0.00%だったという事実に「これ本当にノンアル?」と驚かれていました。

これはまさにアサヒの狙い通りの結果。『アサヒ ゼロ』はノンアルコールビールテイスト飲料を「うまい!」と思ったことがなく、これまで仕方なく飲んでいた人や飲んだことがない方にこそ、お試しいただきたい商品なのです。

研究者が語る。ノンアルの技術革新と進歩

『アサヒ ゼロ』のおいしさは、アサヒビールが長年培ってきた技術力と経験から生まれたもの。開発の歴史とチャレンジをアサヒビール・開発プロジェクト部・松島健将に聞きました。

アサヒビール・開発プロジェクト部・松島健将

-アサヒビールでは、ノンアルコールビールテイスト飲料をいつ頃から開発し始めたのですか?

現在の基礎となった商品は、アルコール分0.1%未満の『アサヒ ポイントワン』(現在は終売)です。遡ること約20年、2003年に発売されました。それ以前は自社で開発した商品はなく、海外ブランドでアルコール分0.5%の商品を輸入販売していたんですよ。当時のビールテイスト飲料は、アルコール分1%未満のものとされていて、しかもその中でも幅があり、0.5%程度の商品が主流でした。

当社は、ビールテイスト飲料である以上、アルコール分が0%に近いほうがよいと考え、独自技術で0.1%未満を実現させたのです。「低温酵母接触法」と言われる製法をベースに、従来にない工夫で最適な酵母の接触条件を整えたアサヒの独自の醸造技術から『アサヒ ポイントワン』が生まれました。アルコール分は0.1%未満と限りなく低減しつつ、味わいはすっきりとしてクリアな香味が特長で、当時画期的な商品でした。

アサヒ ポイントワン(現在は終売)

-なんと!当時はアルコール分0.00%ではなかったのですね?

アルコール分0.00%を日本で最初に発売したのは残念ながら当社ではないのですが、2009年にアルコール分0.00%の『アサヒ ポイントゼロ』(現在は終売)、2010年にはアルコール分0.00%で、かつカロリーゼロも実現した『アサヒ ダブルゼロ』(現在は終売)を発売しました。その後、大きく技術が飛躍したのが2012年発売で、現在も好評いただいている『アサヒ ドライゼロ』ですね。

-どのような点が画期的だったのですか?

原料に麦汁を全く使用せずに、ビール成分を再現する製法です。それまでビール味を再現するには、ビールと同じ麦汁を原料として使用することにこだわっていたのですが、全くの別のアプローチから開発することにしたのです。

ビールらしい味を再現するために、当時、お客さまがビールに求める“ビールらしさ”とは何か?を徹底的に議論しました。1:飲み始めの香りと泡、2:喉にくる刺激、3:のど越しの余韻、そして1~3の繋がりがビールを飲んだ時と比べて違和感ないものと定義づけ、原料の選定や最適な使用条件など度重なる試作にて検討を行いました。

その評価においては当社が得意とする香味成分分析技術や、工場や研究所の専門家が実際に飲んで行う官能検査も重要な役割を果たしました。どの成分がどの味に寄与しているのか膨大な種類の成分分析を行うとともに、官能検査によって全体のおいしさや、口に含んだ瞬間から余韻までの時間とともに変化する味わいがビールに近い自然なものであるかなど、様々な手法を用いることで味わいを可視化することができてきたのです。

これを研究所の各部門が横断型プロジェクトで連携することで実現し、飛躍的においしくなりました。

アサヒ ドライゼロ
官能検査の様子

-『アサヒ ゼロ』は、「ドライゼロ」の技術を生かしているのですか?

もちろんアルコールゼロでありながらおいしくするために様々な知見が生かされています。同時に、『アサヒ ゼロ』は2021年に発売したアルコール分0.5%の『アサヒ ビアリー』の「脱アルコール製法」を進化させよう、と考えたことがブレークスルーとなっています。

「ビアリー」は濃厚なビールを醸造してからアルコール分を取り除くことによって、ビールのうまみ成分が残され“微アル”商品となるのですが、この「脱アルコール」の工程を2回すれば、0.00%も実現できるのではないかという仮説を立てたのがきっかけでした。

それだけ?と思われるかもしれないのですが、実際にそれを工場で実行することはとてもハードルが高いのです。脱アルコールを2回行うための複数タンクの準備や工程の設定条件を調整する複雑さなど、手間も時間もかかります。しかも当初、脱アルコール設備メーカーからは0.00%はできないと言われていました。「ビアリー」を作る中で当社独自の知見を蓄積し0.00%が達成できたのです。

脱アルコールの技術は海外でも近年増えていますが、脱アルコールで、0.00%を訴求する商品を実現しているのは当社だけです。『アサヒ ゼロ』はアサヒ独自の製法の追求により、アルコール分0.00%で、ビールに引けを取らない、満足感・飲みごたえのある味を実現できたと自負しています。アサヒの技術が詰まっている商品、ぜひお試しいただきたいです!

アサヒ ビアリー

「仕方なく選ぶ」代替的な選択から、「おいしいから選ぶ」ポジティブな選択へ

味に絶対の自信がある研究者から引き継ぎ、商品化を進めた背景を、ブランドマネージャーの津田真里に聞きました。

-どのように開発が始まったのですか?

0.00%のノンアルコールビールテイスト飲料が登場して以来、運転の際のニーズや、健康志向の高まりを背景に市場は大きく伸長してきました。一方で、既存のノンアルに対して「一度飲んだことはあるけれど、おいしくなかったので、それ以降ごくたまにしか飲んでない」といったお客さまがかなりいらっしゃることもわかっていました。既存のノンアルとは一線を画す商品で、お客さまの選択肢を増やし、新たな価値を提供したいとずっと考えていました。

そんな中、研究所から提案された脱アルコール製法を2回行ったという試作品は、ビールが大好きな社員だけの会議の中でも「これはおいしい!」と話題になっていました。研究所のメンバーの「これを飲んだ後、運転しても大丈夫かなと不安に思うくらいの本格的なビール味ができた」は衝撃の一言でした。これなら「うまさ」を重視するビール好きのお客さまにも絶対受け入れていただけると思い、急ピッチで商品化を進めました。

アサヒビール・新価値創造推進部・津田真里 【阪急梅田駅構内広告前で】

-商品名やデザインを決めるうえで、大切にしたことを教えてください。

この商品を買ってくださるお客さまのイメージは、“ビールが好き、味を重視、本物志向、信頼を持てるものを選びたい”といった価値観を持っていらっしゃる方です。

今回は「味」が一番のポイントで、ターゲットと考えているお客さまを考えると、ごちゃごちゃと情報を詰め込みすぎるよりも、本格的な味わいがストレートに伝わるデザインと、シンプルな商品名が良いと考えました。紺色を基調とした落ち着いた配色と堂々とした「ZERO」のロゴ、金蓋でそれを表現してみたのですがいかがでしょうか?

とにかく飲んでもらって「味」を知っていただきたいので、期間限定バーでブラインドでの飲み比べや、近畿エリアで20万人規模のサンプリングを展開中です。これが奏功して、発売当初から多くのお客さまに本格的な味わいを実感していただけたと思います。発売後初週の調査では『アサヒ ゼロ』を飲用した後の継続購入意向が77.3%(飲用者ベース)という高い結果が出ました。

-まずは味わっていただきたいですね!最後に『アサヒ ゼロ』にかける想いを教えてください。

私は4年前、チェコの事業会社に約3カ月研修に行っていたのですが、その際、ヨーロッパではノンアルコールが生活に普通に取り入れられていることを実感しました。スーパーでは、スタイリッシュな缶や瓶の商品がたくさん売り場に並んでいるし、飲食店ではビール好きの多いチェコの人の中でもノンアルを選ぶ人も普通にいるんですよね。各人が自由に、いろいろなシーンで楽しんでいるのを見てステキだなと思い、やはりノンアルは“仕方なく飲むのではなく、楽しく飲むもの”と思ったのです。

「ビールが飲めない時に仕方なく飲むもの」を「おいしさ」で解決できましたので、これからは、ワクワク、楽しくノンアルを飲んでいただきたいと思っています。

製造に大変手間のかかる商品ですので、まずは近畿エリア限定で発売させていただきましたが、早く全国のビール好きの皆さんにお試しいただきたいと思っています!

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