ハレの日、アサヒ 毎日がおいしく楽しく

ハレの日、アサヒ
記事を検索する

記事を検索する

水素トラックで目指す!サステナブルな物流

この記事のキーワード

水素トラックで目指す!サステナブルな物流

SHARE

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • Pinterestで共有
  • LINEで共有
  • このページへのリンクをコピー

私たちの生活に必要不可欠なトラックによる運送。日本のトラック運送における2022年のCO2排出量は、年間約4,100万トンにもおよび、CO2排出量削減は重要な課題となっています。業界のさまざまな取り組みにより、2006年の約4,900万トンをピークに減少傾向にありますが、継続的な取り組みが求められています。

今回はCO2排出量削減に貢献する取り組みとして、アサヒグループジャパンが共創パートナーと共に進める「水素で走る燃料電池大型トラック(Fuel cell truck:以下、FCトラック)」の走行実証を紹介します。

※ 公益社団法人全日本トラック協会『日本のトラック輸送産業-現状と課題-2024』営業用トラックのCO2排出量より

カーボンニュートラルな物流を目指す“FCトラック”プロジェクト

目指すところは、最近よく聞く「カーボンニュートラル」

カーボンニュートラルやカーボンゼロという言葉をいろいろな場所で目にするようになりました。カーボンニュートラルとは、地球温暖化をもたらす温室効果ガスの排出をできるだけ削減し、削減できなかった分は植林による吸収などで差し引いて全体としてゼロにすることです。日本政府は2050年のカーボンニュートラルを目指すことを宣言し、また2030年度の温室効果ガスの排出削減目標を国際社会に向けて表明しており、地球温暖化対策に社会全体で関わることが求められています。

アサヒグループは、2040年までにCO2排出量“ネットゼロ”を目指す「アサヒカーボンゼロ」を設定しています。FCトラックの取り組みは、物流領域におけるCO2排出削減の取り組みの一翼を担い、「アサヒカーボンゼロ」の達成を後押しします。

車両メーカーと車両ユーザーの共創で実現。FCトラックの走行実証

今回の走行実証で使用するFCトラックは、トヨタと日野自動車の共同開発です。アサヒグループは、2017年頃からCO2を排出しない大型トラックの開発をトヨタに相談していました。その後、燃料電池自動車の優れた技術を持つトヨタと、トラックの開発に強みを持つ日野自動車がタッグを組み、2019年10月に開発がスタート。両社は、輸送における環境負荷低減や物流効率化に関してともに取り組んでいた企業へのアプローチを開始し、燃料電池技術の活用について意見交換を重ねていきました。

そうした中で、車両メーカーと車両ユーザーが協力して、大型トラックのCO2排出量削減に取り組むべきとの考えが一致。2020年10月、車両メーカーであるトヨタと日野自動車、車両ユーザーであるアサヒグループジャパン・西濃運輸・NEXT Logistics Japan・ヤマト運輸が参画する走行実証プロジェクトが産声をあげたのです。そしてさまざまな準備を経て、2023年5月、水素を燃料としたFCトラックの走行実証が開始されました。

今回使用するFCトラックは、1台のトラックに高圧水素タンクを6本搭載し、貯蔵した水素と大気中の酸素を燃料電池に取り込むことで発電し、その電気でモーターを駆動させることで車両を動かしています。航続可能距離は約600kmで、環境性能と商用車としての実用性を兼ね備えた車両です。現在は5台のFCトラックが走行しています。

FCトラックは長距離走行向き。課題はステーションの設置

水素を燃料としたFCトラックは、主に3つの利点があります。
・走行中に二酸化炭素を出さない優れた環境性能
・騒音や振動が少なく快適な乗り心地
・一度の充填で長距離走行が可能

一方で、実用化に向けてのハードルとしては、以下のようなものがあげられます。
・水素ステーションの設置場所が限られている
・現状の車両は荷室に水素タンクを積んでいるため、積載量が減ってしまう

水素ステーションで給水素

アサヒグループでは2023年から関東エリアを中心に実証中

アサヒグループでの走行実証が始まったのは2023年5月。アサヒグループで取り扱う酒類や飲料を配送する関東エリアの地域物流を中心に、走行実証を行っています。

主な検証内容は、
<運用面>
1.実稼働におけるドライバーにとっての使い勝手
2.水素ステーションでの充填時間を含む運行管理

<車両開発>
1.燃料電池システムおよび電動システム全般の作動検証
2.環境や走り方の違いによる水素消費変化の把握と水素ステーションでの給水素情報の取得
3.ドライバビリティ(車両の運転操作性)や使い勝手全般に関する情報の取得

約1年半の実証で、「振動が少ないのでドライバーの疲労軽減につながる。環境にも良くてドライバーにも良い」との声が。今後、水素ステーションなどインフラ設備の拡大や車両台数の増加、コスト減などが進む中で、さらに活用を拡大させ、脱炭素社会の実現につなげていきたいと考えています。

トヨタで工場間の輸送で実証開始!プロの視点で車両開発を加速

これまで福島・東京・タイなどでこのトラックの実証を行ってきたトヨタは、豊田市でも実証を開始しました。2024年6月から工場間での荷物の輸送を行っています。

工場内で部品を搬出
豊田市内を走るFCトラック

すでに車両の使い勝手やメンテナンス作業における気づきが数多くあり、それらの課題を開発部署へフィードバックすることで、今後の車両開発に生かしていきます。

今回の取り組みがトヨタイムズでも詳しく紹介されています。こちらもぜひご覧ください。

【トヨタイムズ】FCEVの大型トラック!新たな物流の形とは|廃棄される水素を工場の社食で?現場から生まれた美味しい挑戦|トヨタイムズニュース

“サステナブルな物流”の実現に向けて、水素を活用した取り組みを紹介しました。水素で走るトラックの実用化と活用拡大が期待されますね。

text 「ハレの日、アサヒ」編集部

水素トラックで目指す!サステナブルな物流

考える

「CO2を食べる自販機」って、ナニ!?今日知りたい環境ニュース

SHARE

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • Pinterestで共有
  • LINEで共有
  • このページへのリンクをコピー

注目PICKUP

 PICKUP PICKUP PICKUP PICKUP PICKUP PICKUP PICKUP

 PICKUP PICKUP PICKUP PICKUP PICKUP PICKUP PICKUP

01/05