ワンパン料理のすすめ。時短でおいしい料理術
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忙しい時は時短料理でラクしたい!
仕事が忙しい時など、毎日の料理がおっくうになってしまうことってありますよね? 時間が無い時でもパパっと作れる献立はないかなと考えている方にピッタリなのが、フライパン一つで調理できる「ワンパン料理」です。調理時間を短縮できるだけでなく、洗い物も減らすことが出来て一石二鳥♪今日は時短でもおいしく作れるワンパン料理について考えてみます。
ワンパン料理ってどんな料理のこと?
インターネットでレシピを検索した時などに最近よく見かける「ワンパン料理」という言葉。一つ(one)のフライパンで全ての調理を完結させる調理法のことです。単にフライパンを一つ使うというだけではなく、材料の組み合わせや投入のタイミング、火加減を工夫することで、効率的においしい料理を作ることができます。
例えばパスタの場合、一般的な調理法では「パスタをゆでる鍋」と「ソースを作るフライパン」の二つが必要ですが、ワンパンパスタならフライパンだけでOKです。
なぜ今ワンパン料理が注目されているのか
ワンパン料理が注目される理由には、社会的な背景が考えられます。例えば、共働き世帯の増加や、勉強や仕事、趣味など時間の使い方が多様化するなかで忙しい人が増えて、料理に時間をかけられないという人が増えたことが一因と言えます。また、物価高に伴う食材の価格高騰を背景に、家計の節約意識が高まっていることも関係しているかもしれません。
私たちの日々の暮らしの中で、料理にかける時間、費用を最小限に抑えたいというニーズが高まっているのではないでしょうか。
ワンパン料理のメリットって?
洗い物が減って面倒な家事の時間をコンパクトに
なんと言っても最大のメリットは、洗い物の削減です。従来の調理法では、鍋、フライパン、ざるなど、複数の調理器具を使用していました。これが、ワンパン料理では基本的に「一つのフライパン」で完結するため、洗い物の負担を大きく減らすことができます。
同時調理で調理時間を短縮
例えば、パスタを調理する場合、従来は「お湯を沸かす」「パスタをゆでる」「具材を炒める」「ソースを作る」という複数の工程が必要でした。ワンパン料理では、これらの工程を同時進行させることで、調理時間を効率的に短縮することができます。
料理初心者でも作りやすい簡単調理
ワンパン料理は、料理初心者の方でも挑戦しやすい調理法です。複数の調理器具を同時に使う必要がなく、材料を順番に入れていくだけなので、手順が分かりやすいのが特徴です。また、一つのフライパンで調理が完結するため、火加減の管理も一カ所に集中でき、失敗も少なくなります。
光熱費を抑えて家計にも優しい
ワンパン料理では一つのコンロで調理が完結するため、ガスや電気の使用を抑えることができます。例えば、一般的なパスタ料理の調理法では、大量のお湯を沸かすコンロと、ソースを作るコンロの2口を使用していました。これに対してワンパン料理では、フライパンに使う1口だけ。エネルギー消費を大幅に抑えられます。また、調理時間が短縮されることで、コンロの使用時間自体も減りますね。
時短につながる道具選びって?
ワンパン料理を作るならどんなフライパンがいい?
時短を考えてワンパン料理を作るなら、フライパンも洗いやすいものがいいですよね。食材が焦げ付きにくく、洗剤と軽くスポンジでこするだけで汚れが落ちる、テフロン加工のフライパンなどはいかがでしょうか?
サイズ選びも重要なポイントです。ワンパン料理の性質上、一度にフライパンの上に複数の具材を乗せる必要があります。フライパンが小さすぎると材料が重なってしまい、火の通りにムラができる可能性があります。そのため、サイズはやや大きめがおすすめ♪ フライパンは22〜26cm程度が標準サイズと考えられるため、それよりも一回り大きい28cmや30cmでもいいかもしれませんね。同居者の人数などライフスタイルに応じて選びましょう。
時短したい人に人気のワンパン料理メニュー
定番のワンパンパスタ
ワンパン料理の筆頭と言えるほど定番のメニューがワンパンパスタ。通常はお鍋たっぷりのお湯でパスタをゆでますが、ワンパンパスタでは少量のお湯で具材と一緒にパスタをゆで、うま味をぎゅっと凝縮します。
パスタにおけるゆで汁の役割って?
通常のパスタ作りにおいて、ゆで汁をソースに加える調理法を推奨しているレシピも多いですよね。パスタソースにゆで汁を加えると、パスタのうま味が加わるだけではなく、ゆで汁に含まれたでんぷんが乳化(水分と油を結合)させるためソースがなめらかになり、パスタとソースが絡み合うのです。ワンパンパスタにおいてもゆで汁が果たす役割は大きく、パスタと具材を一つのフライパンで同時に調理することで、材料のうま味も一緒にぎゅっと凝縮させることができます。
パスタメニューの例
例えば、ペペロンチーノは、ワンパン料理の入門にもピッタリ。具材がシンプルなため、調理手順を把握しやすく、火加減やタイミングのコツをつかみやすいのが特徴です。フライパンでオリーブオイル、ニンニク、唐辛子を炒めた後、パスタと水を入れて一気に調理します。パスタから出るデンプンがソースとなじみ、本格的な味わいを実現できます。
ナポリタンも、ワンパン調理にピッタリ!タマネギ、ピーマン、ソーセージなどの具材を最初に炒めてから、パスタと水を投入。ゆで終わったらケチャップ、コンソメ、ウスターソースなどお好みの味付けをすればたちまち完成です。
また、ワンパンパスタを作る際に、フライパンのサイズにもよりますがパスタがフライパンの縁に当たって焦げてしまう場合があります。その際は思い切ってパスタを半分に折って調理しましょう。
楽チンなご飯系ワンパン料理も
パエリアは、シーフードなどお好みの具材を炒めた後、米と水を加えて蓋をしたら、あとは時々確認する程度でOK。サフランを使うと、より本格的な味わいになるのでおすすめです。
他にもリゾットやドライカレーなども定番のご飯系ワンパン料理として挙げられます。
料理の手間をさらに減らすテクニック
材料の切り方と炒める順番の工夫
調理の基本ですが、材料は大きさをそろえると火の通りが均一になり、結果的に調理時間の短縮にもつながります。
火を入れていく順番も時短につながるポイントの一つ。具材は火の通りにくいものから順に調理を始め、最後に火の通りやすい野菜類を加えましょう。
また、電子レンジをうまく活用することも考えられます。例えば、ドライカレーの調理でタマネギをしっかり炒めて飴色にしたい場合などに、ラップをして電子レンジで加熱すれば、炒める時間を大幅に短縮できます。
洗い物を減らすためにこだわるポイント
調理をワンパンで済ませるだけではなく、例えば盛り付けをワンプレートにすると洗い物が減ってさらに時短につながります。ワンプレートは、メインとサイド料理を一枚の大きめのお皿に盛り付ける方法です。食材同士が混ざると気になってしまう場合は、区切りがあるタイプのプレートを選ぶなどしながら盛り付けましょう。紹介したワンパン料理は、ワンプレートとの相性も抜群で、横に副菜を添えると見た目も華やかに仕上がります。
洗い物の中でもおっくうになりがちなまな板。そんなまな板を使わない工夫も洗い物を減らすことにつながります。例えば、キャベツやレタスは手でちぎったり、スライサーやピーラーを使って切る。お肉はキッチンバサミで直接カットするなど、工夫次第でまな板を使わずに下準備ができます。
お手軽な時短食材を効果的に使う
時短料理の強い味方であるカット野菜は、調理時間の短縮に大きく貢献してくれますよね。普段からよく使っている方も多いのではないでしょうか。特に千切りキャベツや細切りにんじんなど、手作業では時間のかかる野菜類は、カット済みの商品だと本当に便利♪水洗い不要のものがほとんどなので野菜を洗う手間も省略できます。
冷凍食材も時短調理の強い味方です。ほうれん草、タマネギ、ミックスベジタブルなど、解凍せずにそのままフライパンに投入できる冷凍野菜は、ワンパンパスタやワンパンリゾットの具材としても重宝します。また、冷凍のシーフードミックスがあれば、ワンパンパエリアがさっと作れますね。
お手軽でおいしいワンパン料理で時短しよう
仕事などで忙しくしていると、料理に時間を使えない時もありますよね。そんな時に、 ワンパン料理を活用すれば時間を確保できるかもしれません。時には楽をしながら、料理を楽しんで作る気持ちを忘れずにいたいですね!