飲む人も飲まない人も楽しく乾杯!お酒との上手な付き合い方
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クリスマス、忘年会、帰省、新年会……年末年始は、家族や友人と楽しい乾杯の機会が盛りだくさん。
つい飲みすぎて翌朝後悔したり、体調が心配だなと感じたりした経験はありませんか?
今回は、飲み会の場を心から楽しく豊かな時間にするために知っておきたい「適正飲酒の知識」と、アサヒビールが提唱する「スマートドリンキング(=スマドリ)」をご紹介します。 自分のペースを大切に。飲む人も飲まない人も、みんなで楽しく乾杯しましょう!
INDEX
楽しい飲み会にするために、正しい知識を身につけよう
体質は「遺伝」で決まること、知っていますか?
実は、お酒の強さ(体質)は「遺伝」で決まり、後天的に変えることはできません。日本人の約半数は、悪酔いの原因となる有害物質「アセトアルデヒド」を分解する主要な酵素「アルデヒド脱水素酵素(ALDH2)」の活性が低い、またはほとんど働かないことが分かっています。体質なので、訓練によって強くなることはありません。一方で、お酒に強い体質であっても、飲酒量を増やせば将来的に健康障害のリスクは高まります。まずは自分の体質を知り、適切な飲酒を心がけることが大切です。
お酒に「強い」か「弱い」かを知るために、編集部もアルコールパッチテストを体験してみました。
アルコールパッチを貼った皮膚が、
赤くなる「お酒に弱く、全然飲めない」
ほんのり赤くなる「ほんとは飲めない」
何も反応が出ない「お酒に強いが飲みすぎに注意」となります。
飲酒量の目安は、純アルコール量をチェック!
厚生労働省は、生活習慣病のリスクが高まる目安として、1日当たりの純アルコール摂取量を次のように定めています。
・男性:1日あたり40g以上
・女性:1日あたり20g以上
ただし、これは「この量なら飲んでもいい」という推奨量ではありません。
飲酒は健康だけでなく、さまざまな影響を及ぼします。一人ひとりがアルコールのリスクを理解し、どのような影響があるか、自分にあった飲酒量を決め、健康に配慮した飲酒を心がけましょう。
そのためには、お酒に含まれる純アルコール量を知っておくことが欠かせません。
純アルコール量は、簡単な計算式で割り出すこともできます。
例:スーパードライ500ml缶(アルコール度数5%)1本の場合
お酒の量(ml)×[アルコール度数(%)÷100]×0.8=純アルコール量(g)
500(ml)×0.05×0.8=20(g)
パッケージにグラム表記されている商品もあるので、購入時に確認してみましょう。
アルコール分解に必要な時間は?
体内でアルコールが完全に分解されるまでの時間は、想像以上に長いものです。一般的に、男性の場合、アルコール度数5%のビール500mlなら約4時間、2杯なら約8時間、3杯なら約12時間かかると言われています。仮眠や入浴ではアルコールは抜けません。車の運転などをする際は、体内のアルコールが完全に分解されていることをアルコールチェッカーで確認する必要があります。
また、一般的に女性は肝臓が小さいためアルコールの分解に時間がかかりやすいです。男性と比較して体脂肪率が高いため血中アルコール濃度が上がりやすく、よりお酒の影響を受けやすいと言われています。女性は特に意識して飲酒量を控えめにすることが大切です。
アサヒビール社員に聞く!「お酒との上手な付き合い方」とは?
実際に、アサヒビール社員が実践しているお酒との上手な付き合い方を聞いてみました!
左からアサヒビール スマドリマーケティング部 嶋田 英起、アサヒビール Responsible Drinking部 進藤 諭香
飲酒量レコーディングで「気づき」を得る
まずは、「責任ある飲酒の推進」を担当する進藤に、飲酒リスクやコントロール法について聞きました。
-飲酒に関するリスクや注意点について、特に年末年始に気をつけることはありますか?
進藤:忙しい時期だからこそ、ご自身の体調や予定に合わせて飲酒量を調整しましょう。
翌日に大事な予定があるなら、飲酒量を控えたり、ノンアルコール飲料を選んだりするのもおすすめです。また、体質や年齢によってお酒のリスクは異なるため、苦手な方や体調が悪い方への配慮も忘れずに。こうした工夫で、自分の健康管理はもちろん、みんなでお酒の場を楽しく過ごせるはずです。
-飲みすぎを防ぐためには、どのような方法がありますか?
進藤:アサヒビールでは、「飲酒量レコーディング」という便利なWEBアプリを提供しています。飲酒した量を純アルコール量換算で記録できるので、自分の日々の飲酒量を把握しやすくなります。ぜひ活用してみてください!
※アサヒビールLINE公式アカウントに友達追加が必要です。
※20歳以上を対象としたサービスです。
-「飲酒量レコーディング」のWEBアプリを活用して、変化はありましたか?
進藤:自分の飲酒量を把握するようになってから、自然と量を調整する意識がつきました。今では、平日はノンアルコール飲料を取り入れ、週末にお酒を楽しむスタイルに。1週間の中で調整しています。おかげで朝スッキリ起きられるようになり、午前中の作業効率が上がって仕事にも良い影響があるように感じています。
進藤:記録を続けるのが難しい場合は、一定期間だけでもOKです。飲酒量を把握し、「こんなに飲んでいたんだ!」と気づくだけでも十分効果はあります。年末年始、大人数で集まる機会が増えると思うので、みんなで試してみるのも面白いですよ。
スマドリは「我慢」ではなく「自由」な選択
続いて、新しいお酒の生活文化「スマートドリンキング(スマドリ)」を広める嶋田に、その考え方や楽しみ方について聞きました。
-改めて、“スマドリ”とは何ですか?
嶋田:スマドリは、飲む人も飲まない人もみんなが楽しめる、体質や気分に合わせた自由な飲み方です。実は日本人はお酒を飲む人が約4000万人、お酒を飲まない人が約5000万人います。この合計約9000万人のお客様に「お酒とのいい関係を長く楽しめる社会」をつくるために、「多様性のある飲酒文化の創造」と「責任ある飲酒の推進」を軸に、スマドリを新しい生活文化として広めています。
-飲み会での「スマドリ的な楽しみ方」を教えてください!
嶋田:ぜひ意識してほしいのが以下の4点です。
・ときどきノンアル:お酒の間にノンアルコール飲料を挟むことで、総摂取純アルコール量を抑えられる
・無理に飲まない、勧めない:自分の体質・状況に沿ったマイルールを共有し、誰もが心地よく楽しめるように
・食事と一緒にゆっくり談笑:たんぱく質やビタミンを含むおつまみや料理は、アルコールの分解に必要な栄養素を補ってくれる
・締めはノンアルで:楽しい余韻を残しながら、酔いを覚まして安全に帰宅
年末年始は予定が入りがちですが、やはり「休肝日」を作ることも大切です。
-読者の皆さんが、年末年始を楽しく、健やかに過ごせるよう、最後にアドバイスをお願いします。
嶋田:お酒の間にノンアルコール飲料を挟むことで、翌日の影響が本当に違います。皆さんにもぜひ実感していただきたいです。飲む人も飲まない人も、お互いを尊重し合いながら、自分らしい選択を楽しんでください。スマドリは「我慢」ではなく「自由」です。その日の体調や予定に合わせて、ノンアル・微アル・ローアルも適宜取り入れて、気持ち良い毎日を過ごしましょう。
「スマドリセミナー」の詳細はこちら
アサヒビールの「責任ある飲酒」の取り組みはこちら


アサヒビールでは、企業や自治体、学校など幅広い対象に健康経営推進や飲酒リテラシー向上をサポートする「スマドリセミナー」を無料で提供しています。ご興味のある方は、ぜひお問い合わせください。