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いつもいいことアサヒから~缶ビールの歴史~

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「プシュッ!」私にとって心が躍る音と言えば、缶ビールを開けるときの「あの音」です!おいしいビールを楽しむのに、缶ビールはもはや常識となっていますよね。
そんな日本の缶ビール文化も、実は浸透するまで長い年月がかかっています。それは、アサヒビールの挑戦と革新の歴史でもあるのです。今回は、普段皆さんが何気なく飲んでいる缶ビールの進化をご紹介します。

1958年 日本初の缶入り「アサヒゴールド」発売

1935年米国で初めて誕生した缶ビールは、コーントップ型と呼ばれる、王冠で密栓・開栓を行うように作られた缶でした。日本ではアサヒビールの前身・大日本麦酒の吹田工場が、ほぼ同時期に研究を開始しましたが、缶や内面塗料に由来する異臭が強く、断念。びんビールの時代が長く続くことになります。

コーントップ型缶の詰め試験報告書

戦後に研究を再開し、味やにおいなどびん製品と何ら品質に差異のない缶ビールをつくりあげるまでに費やした歳月は、約9年!こうして1958年に、日本初の缶ビール「アサヒゴールド」(350ml、75円)が発売されました。缶切りで三角形の穴を2つ開けて飲むこの商品は、全面スチール素材で、材質が硬く開けにくかったことから、1964年に上蓋の素材をアルミに変えました。

缶入り「アサヒゴールド」発売のポスター
缶蓋に記載された注意書き
開栓用缶切りと使い方

そして、1965年に缶切りがいらないプルトップ缶、1971年には指にかかりやすいリングプルトップ缶を発売しました。こうして、今に続くアサヒの缶ビールの原型が形作られていきました。ですが、当時のビール業界のシェアはびんが圧倒的。缶ビールの時代の訪れは、自動販売機の普及、そしてアルミ缶の登場によって加速していくことになります。

缶切りが不要になったプルトップ缶(1965年)

1971年 日本初のアルミ缶入りビール「アサヒビール〈アルミ缶〉」登場!

缶ビールの革新は進み、より軽く、冷やしやすく、空き缶の処理も簡単なオールアルミ缶が、1971年についに発売されました。実は、それ以前の国内の酒類、飲料・食品はスチール缶が使われていました。アサヒビールが日本で初めて、オールアルミ缶を採用したのです。当時の広告ではアサヒ<アルミ缶>という言葉がキャッチコピーにも使われており、力を入れていることが伝わってきます。

「アサヒビール(アルミ缶)」のポスター

その後、環境への関心が高まるなかで、缶ビールや缶飲料のプルタブの散乱が社会問題化し、開缶後もプルタブが缶体から離れないステイオンタブ方式を1990年から順次導入していきました。1991には缶本体からタブが離れず、なおかつ口金の一部が中身に触れないリテインドタブも開発。お客さまがストレスなく飲める容器を追求し、商品開発が続けられていくのでした。

プルタブ方式:(上)ステイオンタブ方式/(下)リテインドタブ方式

進化し続ける缶容器開発。お客さまの最高の満足のために。

容器の研究開発はさらなる進化を遂げます。2004年、飲み口が従来の商品よりも幅広く正円に近い形状が特徴の「うまくち缶」を「スーパードライ」で展開。お客さまが持っている飲みやすさに関する感性イメージを科学的に解析し、容器開発に結び付けたものです。また、感性工学に基づく「開けやすい缶蓋」の研究もすすめ、2008年には「うまくち缶」と「開けやすい缶蓋」の両方の機能を持つ缶を開発しました。

新しい飲み口の「うまくち缶」:(左)従来の缶蓋/(右)「うまくち缶」の缶蓋

そして、2021年4月、開栓するときめ細かい泡が自然発生し、飲食店のジョッキで飲む樽生ビールのような味わいが楽しめる『アサヒスーパードライ生ジョッキ缶』を発売しました。「生ジョッキ缶」は当初 340ml のみの展開でしたが、2022年10月には485ml の『アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶大生』を発売しラインアップを拡大。「生ジョッキ缶大生」は缶 340ml と比較して開栓時に泡立つ速度が2倍以上となり飲み口全体が泡で覆われるまでの時間が大幅に短縮しました。

これからも進化する缶容器開発で、皆さんに驚きとワクワクをお届けしていきます!

(左)『アサヒスーパードライ生ジョッキ缶』/(右)『アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶大生』

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