【美術館の楽しみ方】大山崎山荘美術館の庭園で季節の花々を愛でる!
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京都の天王山中腹に建つアサヒグループ大山崎山荘美術館は、関西の実業家・加賀正太郎が造った英国風山荘が特徴的な美術館です。美術館というと、展覧会の作品鑑賞を思い浮かべますが、こちらの美術館では庭に咲き誇る季節の花々の鑑賞も楽しむことができるんです。今回はそんな美術館の庭園について紹介します。
INDEX
季節を告げる花々の競演!さまざまな種類の桜が織りなす春の庭園
約5,500坪に広がる庭園は、天王山の雄大な自然に囲まれた環境で、四季折々の花を咲かせます。
2024年の春は桜の開花がいつもより遅れましたが、4月上旬頃には満開を迎え、庭園を華やかに演出してくれました。ポカポカと暖かい日には、庭園内でお花見をするお客さまもいらっしゃいます。淡いピンクの桜が咲く姿は、見ているだけで気持ちが高まりますね。
美術館の庭園では、春を告げるかのようにハクモクレンが開花し始めると、続けてシダレザクラやソメイヨシノ、ギョイコウやヤエザクラなど、さまざまな桜が次々と咲き始めます。桜というとソメイヨシノを思い浮かべますが、こちらの庭園では花びらの色や形などがそれぞれに違う桜を次々に楽しむことができますよ。
絵画のような色彩が美しいアジサイや睡蓮!モネの名画「睡蓮」との対比も楽しめる
桜が散ると、庭園は風薫る初夏に切り替わり、新緑に包まれます。青々とした緑に包まれた光景は、思わず深呼吸をしたくなるほど。少しずつ夏へ切り替わっていることを庭園の木々から教えられます。
美術館の庭園でも、夏の始まりを予感させる花々が姿を現し始めますが、梅雨の風物詩であるアジサイは爽やかなブルーのグラデーションがとても美しいです。自然が作り出す季節ならではの色彩は、美術館に展示する作品のように魅力的です。
庭園にある池では、睡蓮が咲きます。
美術館には印象派を代表する画家・クロード・モネの「睡蓮」を展示していますが、モネが描いた睡蓮の世界を堪能した後は、実際に庭園に咲く睡蓮を楽しむことができます。絵画の中の世界とリアルな庭園両方で睡蓮を楽しめるのは、初夏の美術館庭園ならでは。 睡蓮は午前中に咲く花なので、開花している姿を見たい方は午前中のご来館がおすすめです。
せっかくの美術館!作品鑑賞も楽しみたい方には企画展がおすすめ
美術館に来たら、「やっぱり展覧会も楽しみたい!」という方は、年4回ほど開催する企画展はいかがでしょうか。趣向の異なるさまざまな企画展を開催しています。会期中には、展示作品をより深く学ぶことができるイベントや、企画展の作品をイメージしたオリジナルスイーツを喫茶室で楽しむことができます。
今回紹介した他にも、春から初夏にかけて咲く花々はたくさんあります。天王山の雄大な自然に囲まれた庭園を散策して、季節を彩る花々を愛でるのも楽しい時間ですよ。美術館で開催する展覧会とともに、庭園で過ごす時間を楽しんでみませんか。