バレンタインはチョコよりビール!? カカオの皮でつくるクラフトビール
この記事のキーワード
SHARE
大好きな人に、家族に、会社の同僚に、自分のご褒美に、バレンタインのプレゼントも多様化する時代。あま~いチョコレートもいいのですが、今年はちょっと変わったクラフトビールはいかがでしょうか。実はこのビール、チョコレートの製造過程で廃棄されるカカオ豆の皮を使用し、独自のレシピで製造したアップサイクルビールなんです。
今回はビールづくりにチャレンジする8社のクラフトビール醸造所と個性あふれるビールを紹介します。
INDEX
カカオ豆の皮、「カカオハスク」とは?
チョコレートの原料はカカオ豆であることは知られていますが、「カカオハスク」はあまり知られていないかもしれません。チョコレートはカカオ豆を発酵・乾燥・焙煎・粉砕したものを練り上げてつくるのですが、カカオ豆を粉砕する過程で豆を覆う薄い外側の皮を取り除きます。この外皮が「カカオハスク」です。この「カカオハスク」はチョコレートにする際に口当たりが悪くなってしまうという理由で、ほとんどが産業廃棄物として焼却処理されています。
実際に焙煎したカカオ豆を1粒食べてみたところ、始めはポリポリと噛めるのですが、最後に口の中に固い皮だけが残りました。確かになめらかなチョコレートには向いていないようです。
最近この「カカオハスク」が原料としてお菓子に練り込まれたり、タンブラーなどの生活雑貨になったり、アップサイクルされています。
“もったいない”という思いから、全国8社のクラフトビール醸造所が集結!
アサヒグループでサステナビリティ事業を展開するアサヒユウアスは、廃棄される「カカオハスク」を“もったいない”と思い「CACAOMOI(カカオモイ) プロジェクト」を立ち上げました。そしてこのプロジェクトに賛同した8社のクラフトビール醸造所が、チョコレートを製造・販売するチョコレートデザイン社から排出されるガーナ産の「カカオハスク」を原料に、各醸造所の趣向や強みを生かして異なるスタイルの個性豊かなクラフトビール※づくりに取り組みました。
<プロジェクト参加醸造所>
本庄銀座ブルワリー(埼玉県本庄市)、大根島醸造所(島根県松江市)、ふたこビール醸造所(東京都世田谷区)、GROUNDTAP BREWERY(愛媛県西条市)、ぬとりブルーイング(埼玉県川口市)、BREWMIN’(富山県氷見市)、Yellow Beer Works(福島県福島市)、さかい河岸ブルワリー(茨城県猿島郡)
8社の醸造所が集まる試飲会があると聞き、「ハレの日、アサヒ」編集部が取材に行きました!みなさんオンラインでしか顔を合わせたことがないとのことでしたが、会場はとてもにぎやかです。クラフトビールに対する熱い思いが伝わってきます。
みなさんにカカオハスクを受け取った時の感想を聞くと、「皮なのにカカオ豆の香りがしっかり残っていて、その香りを嗅いだ瞬間、どんなビールにしたいかいろいろなイメージが沸いた」とのことです。扱いにくい「カカオハスク」原料の難題も楽しんで受入れ醸造を試みたそう。
そしてもうプロジェクト第2弾ことも考えているとか!?
バレンタインはどんな味で楽しむ?個性豊かなクラフトビールたち
こちらが「カカオハスク」を使用してつくり上げたクラフトビールです。すでにラベルから個性が表れていますね(笑)
もちろん味も個性豊か!色もそれぞれ違います。
ここからは愛を込めてつくり上げたクラフトビールを紹介します。
醸造家の思いが詰まったアップサイクルビール、気になる商品はありましたか?口当たりの良い物からスパイシーなものまでさまざまな味が楽しめますね。今年のバレンタインシーズンはアップサイクルビールで地球にも愛を送ってみませんか?