あなたの推し“お雑煮”は?各地のお雑煮を紹介
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クリスマスも終わり世間はすっかり年末ムード。お正月の準備に取り掛かる方も多い時期ですよね。
お正月に食べるものと言えば「お雑煮」。各地で具材や味付けに違いがあることは有名ですが、皆さんの地域ではどんな具材を入れていますか?この記事を読んだら来年は違う味付けに挑戦したくなるかも。各地の個性豊かなお雑煮を紹介します。
INDEX
昔はお正月以外でも食べられていた「お雑煮」
お雑煮の起源には諸説ありますが、室町時代の京都が発祥という説が有力です。当時はお正月に限らず上級武家の婚礼の席などで提供されていました。
お正月にお雑煮を食べるという文化は、1700年代後半から1800年代初めの間に全国に普及していったといわれています。京都では昆布だしの白みそ仕立てでしたが、やがて、だしにいりこ、かつお節、そしてしょうゆ仕立てのすまし汁など、さまざまなお雑煮が全国各地に広がっていきました。
左の図からも分かる通り、味付けに加えて餅の形や調理法もさまざまです。1つの料理でこんなにも幅があるものは珍しいのではないでしょうか。
例えば北海道は、開拓使として全国から人々が集まった影響で多種多様なお雑煮が食べられていますし、鹿児島の一部では、餅の形は角と丸が混在しています。沖縄では古来からお雑煮を食べる習慣がなかったそうです。
出典:農林水産省Webサイト
ハレの日の料理「お雑煮」食材のあれこれ
aff(あふ)2020年1月号
全国のお雑煮レシピに挑戦!
その土地によってもご家庭によっても味付けや具材がさまざまなお雑煮。今回は味わいの違う3つのレシピをピックアップして紹介します。
岩手のお雑煮は甘いくるみだれがポイント!(餅:焼き 味付け:すまし汁)
<材料>(4人分)
・切り餅……………4個
・鶏もも肉…………100g
・大根………………100g
・人参………………40g
・ごぼう……………70g
・しめじ……………100g
・せり………………適量
・凍(し)み豆腐……1丁
・油揚げ……………1枚
・だし汁(煮干し)…5カップ(1リットル)
・砂糖…………………大さじ2
・酒……………………大さじ1
・しょうゆ……………大さじ2
・塩……………………小さじ1/4
(くるみだれ)
・くるみ……………30g
・砂糖………………大さじ1
・しょうゆ…………大さじ1
<作り方>
1.鶏もも肉は一口大、せりは3cm程度、大根と人参は5mmの厚さで細切りにする。
ごぼうはささがきにして水にさらす。
水で戻した凍み豆腐と油揚げは短冊切りにする。
2.くるみをフライパンで弱火で煎り、薄皮を取って、すり鉢かフードプロセッサーですりつぶす。
砂糖としょうゆ(大さじ1)を加えてのばす。
3.鍋にだし汁、酒、鶏もも肉を入れて煮る。
煮立ったら弱火にし、野菜・凍み豆腐・油揚げを入れてさらに煮る。
4.煮えたら、しょうゆ(大さじ2)と塩を入れ、味を整える。
5.餅を表面に焦げ目がしっかりつくまで焼く。
6.お椀に餅・汁・具を盛りつけ、くるみだれを添えて、できあがり!
紅白な見た目が美しい大阪のお雑煮(餅:ゆで 味付け:白みそ)
<材料>(4人分)
・丸餅…………………………4個
・大根…………………………80g
・金時人参……………………120g
・里芋…………………………80g
・焼き豆腐……………………1丁
・だし汁(昆布・かつお)…3カップ(600ml)
・白みそ………………………200g
・かつお節……………………適量
<作り方>
1.大根、金時人参、里芋を丸く切り、下ゆでする。
※争いごとなく、丸く収まるようにと、すべて丸く切る。
2.丸餅をあらかじめゆでておく。
3.だし汁を火にかけ、白みそを溶き、焼き豆腐を入れる。
4.大根、金時人参、里芋、丸餅を鍋に入れる。
5.お椀にお餅・汁・具を盛りつけ、かつお節をのせて、できあがり!
鳥取はぜんざい?丸餅で召し上がれ(餅:ゆで 味付け:小豆)
<材料>(4人分)
・丸餅…4個
・小豆…1/2カップ
・砂糖…60g
・塩……適量
・水……2カップ(400ml)
<作り方>
1.小豆をたっぷりの水(分量外)で煮る。煮立ったら水を捨てアク抜きをする。これを2回繰り返す。
その後水2カップを加えて、柔らかくなるまでゆでる。
2.小豆が柔らかくなったら砂糖を加えて煮る。塩で味を整える。
3.別の鍋で餅を柔らかくなるまでゆでる。
4.お椀に餅・汁を盛りつけて、できあがり!
※お雑煮の調理方法は、同じ都道府県でも地方や家庭により異なります。
監修/前原製粉株式会社・株式会社ZIZO
出典:全国お雑煮図鑑
家族みんなでお雑煮が食べたい!喉への詰まりにくさを研究した介護食のおもち
お正月には欠かせないのがお雑煮ですが、かむ力や飲み込む力が弱くなる高齢者にとって、餅は喉に詰まったり、口内にはりついたりと不安が多い食材です。
そこでおすすめしたいのがアサヒの介護食ブランド「バランス献立」から発売した「スプーンで食べるおもち」。餅らしい風味を再現しながらも、べたつきを抑え食べやすく仕上げました。
スプーンで食べるおもち/スプーンで食べるおもち よもぎ
なめらかでべたつかない加熱調理いらずの餅です。国産もち米粉を使用し、餅らしい風味にこだわって仕上げました。
※お雑煮を作る際には他の具材の大きさややわらかさ、汁のとろみ具合にも注意してください。
2025年はいつもと違ったお雑煮で新年をお祝いしてみませんか?