食材を無駄なく活用!時短でおいしい料理が楽しめる冷凍ストック
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忙しい日々の中、料理の時間を短縮しながらもおいしい食事を楽しみたいですよね。
そんな方におすすめなのが「冷凍ストック」。食材や料理を適切に冷凍保存することで、食材本来の鮮度を保ちつつ、調理時間を短くすることができます。今回は日立グローバルライフソリューションズ株式会社の小川真申さんに冷凍ストックの基本とコツについて教えていただきます。

INDEX
時短で経済的!メリットが多い冷凍ストック
―冷凍ストックの良い所を教えてください。
近ごろ、冷凍ストックは当たり前になっていますよね。メリットは実にさまざまあって、1つ目は、冷凍することで食材を長持ちさせることができること。肉や魚、野菜など特売日にスーパーでたくさん買って冷凍しておけば、保存期間が伸びるため家計に優しいですね。
また、食材を無駄なく使えるため、食品ロスの削減につながるなど経済的なメリットを感じる方もいらっしゃいます。
2つ目は、料理の時間を短縮できること。カレーやシチューなど作り置きして冷凍すれば、食べたいときに温めるだけで手軽に1食分が完成。さらに、肉や魚、野菜は小分けして冷凍保存しておけば、食材を切るなどの下ごしらえの手間も省けます。
冷蔵庫を新しく買う際に重視していることについて※アンケートを実施したところ、冷凍庫の容量を重視する方が増えていることが分かました。経済面や時短の面から、市販の冷凍食品を便利に使う人が増えていることに加えて、買ってきた食材を冷凍するホームフリージングを活用する人が増えたことで、冷凍ストックの需要が高まっているからだと思います。
※日立調べ(2024年実施:冷蔵庫購入者(400L)へのアンケート調査)
冷凍保存のポイントとコツ
急速冷凍が重要!?鮮度を落とさないコツとは
―ホームフリージングで冷凍する際のポイントを教えてください。
冷凍保存する際に大切なことは、素早く冷凍することです。冷凍すると、食材の質が落ちるイメージを持つ方も多いですが、それは冷凍するときに食品に含まれる水分が凍結し、その氷の粒が細胞を破壊してしまうからです。ゆっくり冷凍すると氷の粒同士がくっついてより大きくなってしまいます。例えば、肉では解凍した際にドリップが多く出てしまうことになり、うま味成分が減少してしまうのです。急速冷凍することで氷の結晶が小さくなり、ゆっくり冷凍した時よりも、食材の細胞を破壊しないので、うま味成分を逃がさず、食感を保つことができます。
<急速冷凍のコツ>
アルミトレイを活用:熱伝導率の高いアルミが食材の熱を素早く奪い、冷凍スピードを上げます。


急速冷凍スペースの活用:冷蔵庫によっては専用の急速冷凍スペースがあるので、チェックしてみましょう。
日立の「デリシャス冷凍」機能:アルミトレイが食品の熱を奪ってすばやく凍らせ、おいしく保存します。また、専用の温度センサーがデリシャス冷凍スペースの温度を検知し、自動で運転を切り替えるので、冷めきる前の食材も、置くだけでおいしく冷凍できますよ。

食材は平らにして小分けにするのが重要!
―鮮度を維持する上で急速冷凍は重要ですね。では、食材はどのように冷凍庫に保存したらよいのでしょうか。
空気が入らないように食材は薄く平らにしてラップに包み、アルミトレイにくっつけるように保存してください。形や大きさが同じような食品をまとめて入れると効果的です。また霜やドリップの原因になる水分は拭き取って包んでください。

食材を1つ1つ小分けにすることで、料理をする際にも使いやすいですし、解凍も楽にできます。
カレーやシチューも食品保存用袋などに入れて平らにし、アルミトレイに密着させるように保存するのがおすすめなのですが、そのまま電子レンジで温めることができるタッパーもありますし、タッパー保存が便利な場合もありますよ。調理前の食材はラップなどに包んで平らにして冷凍、調理済みのものはタッパーで保存と、使い分けてもいいと思います。

― 冷凍保存に向いていない食材はありますか。
牛乳・ヨーグルト・マヨネーズ・生クリームは分離するので控えた方が良いですね。あとは、それぞれ食品メーカーなどで注意喚起されているものがありますよね。ビールを冷凍庫で冷やすのも良くないと聞いたことがあります。
― そうですね。ビールや冷凍可能と表記のないPETボトル商品などは、容器が破損する可能性があって危険ですし、風味が損なわれるので、私たち飲料メーカーとしては、冷凍庫は使用しないようお伝えしています。
冷凍水餃子を使ったアレンジレシピ
冷凍食品の代表格でもある水餃子。手作りでたくさん作って冷凍ストックするという方もいますよね。こんな簡単アレンジを試してみませんか? お酒にもぴったりの味付けです。
<材料>
・冷凍水餃子………6個(1個15g程度)
・もやし………………200g
・ニラ…………………50g
・煎りゴマ(白)…小さじ1/2程度
・ポン酢……………大さじ4
・ラー油……………小さじ1/2
<A>
・鶏ガラスープの素…大さじ1/2
・酒…………………………大さじ1/2
・しゅうゆ………………小さじ1
<作り方>
1.鍋に水400ml(分量外)を入れて沸かし、Aともやしを加える。
2.煮立ったら冷凍水餃子を入れて4~5分煮る。
※市販の冷凍水餃子を煮る時間は、パッケージの目安時間を参考に調整してください。
3.5cm程の長さに切ったニラをのせ、ゴマをふる。ポン酢とラー油を混ぜたタレでどうぞ!
レシピ提供:ズバうま!おつまみレシピ「冷凍水餃子の小鍋~簡単3stepおつまみ~」
text・photos 「ハレの日、アサヒ」編集部
忙しい時期に便利な冷凍ストックは、時短だけでなく、節約・食品ロス削減と、一石二鳥どころか一石三鳥のメリットがあります。
急速冷凍や保存方法のコツを取り入れて、おいしく便利な食生活を始めてみませんか。