ライスペーパー活用術！時短＆簡単レシピで新生活を快適に
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春からの新生活、「自炊はしたいけど、できるだけ簡単＆時短で作りたい……」と思っている方も多いのではないでしょうか？ そんな時におすすめなのが、今SNSでも話題のライスペーパー。実は、朝食やお弁当、おかずにも大活躍する万能食材なんです！
今回は、ケンミン食品株式会社のレシピコンテンツ『一日一レシピ』の編集長・獅子原 里実さんに、ライスペーパーを使った時短レシピや、初心者でも無理なく続けられる自炊のコツを伺いました。冷蔵庫の残り物でサッと作れるレシピなど、新生活に役立つアイデアが満載です。
プロフィール
獅子原 里実（ししはら さとみ）
ケンミン食品株式会社 マーケティング部所属。管理栄養士。2021年からレシピコンテンツプロジェクト『一日一レシピ』の編集長を務める。総勢60名の考案者のレシピを束ねてコンテンツとして発信する傍ら、自らもレシピの考案や動画の編集などもこなす。
INDEX
なぜ人気？ライスペーパーの魅力とは
SNSやテレビでも話題のライスペーパー。生春巻きの材料として知られていますが、餃子の皮や春巻きの皮とは異なり、常温保存可能、水で戻すだけですぐ食べられるという手軽さが魅力です。肉・魚・野菜・チーズ・アイスクリームなど、さまざまな食材とマッチするので、冷蔵庫にある食材を包むだけで、簡単に一品が完成します。「買い物に行けない日でもサッと作れる！」と、忙しい人にもぴったりの食材です。
さらに、焼く・揚げる・蒸すなど調理方法も豊富。かつては生春巻きの材料という位置づけでしたが、ここ数年で幅広い料理に活用できる「万能食材」として多くの人に認識されるようになりました。ライスペーパーの主原料は米粉なので、小麦粉不使用のグルテンフリー。カロリーも低めで、油を使わず調理すればよりヘルシーに仕上がるため、ダイエット中の方や健康志向の方にもうれしい食材です。
また、ライスペーパーは水で戻すともちもち食感、油で焼いたり揚げたりするとパリパリ食感になるのも特徴。例えば、餃子の皮の代わりにして焼けばカリッとした仕上がりに、蒸せばもちもち食感に。2つの食感を楽しむことができます。
初心者でも扱いやすい！失敗しないライスペーパーの戻し方
ライスペーパーを扱う際、「破れやすそう」「くっつきそう」と心配する方もいますが、コツを押さえれば簡単です。
失敗しないコツ
● 水につける時間は20〜30秒程度
時間とともに水分を吸収するので、少し硬いくらいでOK。ライスペーパーの角を折り曲げて、跳ね返ってこない程度が硬さの目安。急ぎたいときは40℃程度のぬるま湯で戻す方法もありますが、初心者の方には水がおすすめ。
● 水道水をくぐらすだけでもOK
キッチンにスペースがないときは、水道の蛇口から水を直接くぐらせる方法も◎
● 濡らしたキッチンペーパーを活用
包むときは濡らしたキッチンペーパーの上で作業すると、ライスペーパーがくっつかずに扱いやすい。巻いた後に食材をキッチンペーパーで包めば乾燥防止にも。
忙しい朝にも！冷蔵庫の食材で作れる簡単レシピ
初心者でも失敗しにくく、料理が得意でなくても手軽に楽しめるのがライスペーパー。そんなライスペーパーを活用した時短＆簡単レシピを『一日一レシピ』から紹介します。
もちもち＆パリパリ食感！5分で作れる簡単朝ごはん「ジーダンビン」
冷蔵庫にある食材でサッとできるジーダンビンは、忙しい朝にぴったり。ライスペーパーのパリパリ食感も楽しめます。
＜材料＞ 1人分
・ライスペーパー……2枚
・卵…………………………1個
・青ネギ…………………適量
・黒ゴマ…………………適量
・ハム……………………2枚
・とろけるチーズ……適量
・米油……………………小さじ1（4g）
お好みで
・オイスターソース…適量
＜作り方＞
1.卵は溶き、ハムは半分に切る。
2.冷たいフライパンに米油をライスペーパー1枚につき２g入れ、キッチンペーパーなどで薄く広げる。水で少し硬めにもどしたライスペーパー1枚を半分に折り、フライパンに乗せる。
※油が多すぎると油ハネの原因となります。
3.ライスペーパーの上に半量の溶き卵を広げ、青ネギ・黒ゴマを乗せて火（中火）をつける。卵が固まったら裏返し、ハム・とろけるチーズを乗せてふたをして1分程焼く。
4.チーズが溶けたら、一旦まな板などに取り出し、温かいうちに端から3つ折りにし、3等分にカットする。
子どもも大人も大好き！お弁当のおかずにぴったりの「鶏むね肉の包み焼き」
フライパンで揚げ焼きするので、揚げ物にハードルを感じる方でも安心！ライスペーパーで包んでじっくり火を通すことで、鶏肉のジューシーさを保つことができます。
＜材料＞ 4人分
・ライスペーパー…2～4枚
・鶏むね肉……………200g
・チーズ………………1～4枚
・塩こしょう…………適量
・オリーブオイル…大さじ1（12g）
＜作り方＞
1.鶏むね肉は包みやすいサイズに切り分ける。
※薄めの方が、火が通りやすくなります。
2.鶏肉に切り込みを入れてチーズをはさみ、塩こしょうで下味をつける。
3.硬めに戻した（水で約10秒浸す）ライスペーパーをひし形に置き、中央にチーズを挟んだ鶏肉を置く。
4. ライスペーパーの下→左右を順に折る。 手前からくるくると巻いていき、鶏肉との隙間をなくすように包む。
5. 温めたフライパンにオリーブオイル（大さじ1）を熱し、包んだ鶏むね肉を【弱火】で両面（片面5分ずつ）ゆっくりと焼く。
夕食やホームパーティーにも！あっという間にできる『ラザニア』
ライスペーパーと市販のソースを使用すれば、ラザニアも時短＆簡単に作ることができます。『一日一レシピ』では、手作りのミートソースとホワイトソースで作るグルテンフリーのラザニアレシピも掲載しています。
＜材料＞ 2人分
・ライスペーパー…4～5枚
・チーズ………………適量
・米油…………………適量
・ミートソース （市販のもの）
・ホワイトソース（市販のもの）
＜作り方＞
1.深めの耐熱皿（オーブン・トースター可のもの】に米油を塗る。
2.ライスペーパー1枚を水に浸して戻す（目安：20～30秒程度）。柔らかくなりはじめたら引き上げて、半分に折りたたむ。
※半分に切ってもOKです。
3.1の耐熱皿に、戻したライスペーパーを敷き（1枚目）、ミートソース、戻したライスペーパー（2枚目）、ホワイトソースを順に重ねていく。
※ライスペーパーは合計4～5枚使用します。
4.ソースがなくなるまで繰り返したら、最後にチーズをのせる。
5.オーブントースターで加熱する（200℃：約6分）。
※お好みで加熱時間を調整してください。
獅子原さんイチオシ！あっという間にもう一品「揚げ出し豆腐」
ライスペーパーで豆腐を巻いた揚げ出し豆腐レシピ。ぷるぷる＆もちもち食感の揚出し豆腐は、毎日でも食べたいおいしさです。
＜材料＞ 2人分
・ライスペーパー…6枚
・絹ごし豆腐店……1丁（300ｇ）
・揚げ油………………適量
● トッピング
・大根おろし………適量
・青ネギ………………適量
・おろしショウガ…適量
● だしつゆ ※小鍋で煮詰める
・濃口しょうゆ……50㏄
・みりん……………50㏄
・酒……………………50㏄
・和風だしの素……2ｇ
・水……………………120㏄
※市販のつゆでも可
＜作り方＞
1.絹ごし豆腐はキッチンペーパーで包み、電子レンジで加熱して水気を切る（500W：1分半）。しっかり水切りしたあと、6等分にカットする。だしつゆは小鍋で煮詰めておく。
2.ライスペーパー1枚を水に浸して戻す（目安：20～30秒程度）。柔らかくなりはじめたら引き上げる。
3.戻したライスペーパーをひし形に置き、中央よりやや下に絹ごし豆腐を置く。できるだけ空気が入らないようにライスペーパーの下を内側に折りたたむ。ライスペーパーの左右を内側に折りたたみ、空気を抜くように手前からくるくる巻いていく。
4. 高温の油（約200℃）でライスペーパーの表面が白っぽくなるまで揚げる。
5. 揚げ出し豆腐の上からだしつゆをかけ、大根おろしをトッピングする。
外はザクザク、中はもっちり！お米特有の食感が一度で味わえる「ワンハンドぜんざい」
ライスペーパーの主原料は米粉なので、あんことの相性も抜群。もちもち食感が好きな方は、ライスペーパーの２枚重ねもおすすめです。
＜材料＞ 1人分
・ライスペーパー…………1枚
・あんこ（市販のもの）…25g
＜作り方＞
1.ライスペーパー1枚を水に浸して戻す（目安：20～30秒程度）。柔らかくなりはじめたら引き上げる。
2.戻したライスペーパーをまな板の上に置き、あんこを中央よりもやや下辺りにのせる。
3.ライスペーパーの下を折りたたみ、左右を折りたたむ。手前から巻いていく。
4. フライパンを熱し、3分半転がしながら焼く（弱火～中火）。
※油は引きません。
レシピ提供：ケンミン食品株式会社 『一日一レシピ』
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ライスペーパーで自炊をもっと楽しく！無理なく続けるためのポイント
料理を作る時間・食べる時間は、「自分を整える時間」でもあります。しかし、「作り置きしなきゃ」「何品か作らないと」と考えると、料理をすることが負担になってしまいます。 まずは「今日は 一 品だけ作る」など、 無理のない範囲で始めることが大切。一 品でもおいしい料理ができれば、それが自信となり、料理が楽しくなります。
ライスペーパーは、いつものサラダを生春巻きに変えたり、焼く・揚げる・蒸すなどさまざまなアレンジができる優秀な万能食材。上手に活用すれば、忙しい朝や帰宅後でもラクに自炊ができます。ライスペーパーの活用法を取り入れて、新生活の自炊を楽しんでみてください。
text 「ハレの日、アサヒ」編集部
