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年に一度の総点検!おうちに備えておくべき防災グッズ12品

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年に一度の総点検!おうちに備えておくべき防災グッズ12品

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9月1日の防災の日を前におうちの備えを見直してみませんか?
これまでは災害が起こると避難所に避難することが当たり前でしたが、家で避難生活を送る「在宅避難」の考え方が広がってきています。背景には、コロナ禍を経たことや人口密集エリアではキャパシティの問題で避難所に入れない場合もあることなどがあるそうです。今回は、“防災は、楽しい。”をコンセプトに活動するNPO法人プラス・アーツの石田さんに「おうちに備えておくべきグッズ12品」について聞きました。

プロフィール

石田 有香

特定非営利活動法人プラス・アーツ 東京事務所 チーフ大阪府出身。
東日本大震災をきっかけにSave the children JAPANに入局し、岩手県山田町にて復興計画「夢のまちプラン」に基づく、“子どもに優しい地域づくり(子どもまちづくりクラブ)”を支援。熊本地震の直後には避難所にて子どもひろばを運営。
2016年にプラス・アーツへ転職。「防災は、楽しい。」をテーマに防災プロジェクトの開発・普及を通して、普段の生活に防災を取り入れる大切さを伝えている。主に、親子で楽しく学べる防災訓練「イザ!カエルキャラバン!」の開催支援や、企業の防災コンサルティング業務、2024年8月発売の書籍「防災イツモマニュアル」の監修業務などを担当。
防災士資格を保有。現在は3歳の娘を育てる一児の母。

特定非営利活動法人プラス・アーツ
最新の防災知識をイラストで紹介する書籍「防災イツモマニュアル」

おうちでの備えは7日分。避難所と自宅を行き来しながら、快適に過ごすために

在宅避難が広がっている背景として、コロナ禍の経験や避難所のキャパシティ問題があります。自宅に問題がなくても避難所に来る方が多いと、本当に必要な方が避難所に入れないということが起きてしまいます。在宅避難はプライバシーが守られたいつもの環境で安心して生活を送ることができるため、避難する方にとっても大きなメリットがあります。そういったことから、自宅に問題がない場合には在宅避難ができるように体制を整えようと内閣府が推奨するようになりました。併せて、備えの基準はこれまでの3日分から2015年に7日分に引き上げられました。

在宅避難はメリットがある一方、自宅にこもりきりになると孤立しやすくなるため注意が必要です。災害時には物資や情報は避難所に集まるため、自宅と避難所を行き来しながら、避難生活を送ることになります。避難所をうまく活用しながら、ライフラインが止まった中でも自宅で生活が送れるように備えておくことが大切です。

おうちに備えておくべきグッズ12品。備えのポイントは?

1人あたり7日分を基本にした必要な備えを紹介します。一部、ライフラインが止まった後の生活を想定した時に復旧が長引く可能性があるガス・水道の影響を受けるものに関しては、1カ月分の量で紹介しています。紹介する内容×家族分を備えましょう。

1.携帯トイレ(シートタイプ/タブレットタイプ) 35個程度( 1人×7日分)

トイレは配管の安全を確認せず流してしまうと汚水が逆流する恐れがあるので、配管の安全が確認できるまでトイレは流さず、便器に携帯トイレを被せて使う必要があります。

特におすすめなのはシートタイプです。オムツに使われている吸水シートと袋が一体になっていて、洋式便器に被せるだけで簡単に使用できます。袋が自立して便器なしでも使用できるものもあります。すぐに吸収してくれるので臭いが気にならないのも良いですね。タブレットタイプは洋式便器に袋を被せ、用を足す前に錠剤を入れて使用します。コンパクトなのでたくさん備蓄するのに有効です。

トイレは使用頻度が高いものなので、使いやすさや備蓄のしやすさなど好みのものを見つけてくださいね。

左:タブレットタイプ、右:シートタイプ

ポイント
①便器にゴミ袋を1枚被せた上に携帯トイレを設置する
これがないと携帯トイレを交換する度に、携帯トイレの下面にトイレの水が付いてしまってぽたぽた垂れてしまいます。交換時の手間が省け、衛生面でも有効です。

携帯トイレの下面にトイレの水が付かないようにゴミ袋を設置。この上に携帯トイレを設置すると交換がスムーズにできます

②大型の衣装ケースや屋外用収納ボックスで保管
災害時にはなかなかゴミが回収されないことがあるので、フタ付の大型容器に入れて日のあたらない場所に保管するのがおすすめです。

2.ポリ袋 大サイズ200枚程度/中・小サイズ各50枚程度1人×7日分)

ゴミ袋などの大きいサイズのポリ袋は、汚れたバケツや段ボール、リュックに被せれば水の運搬に使うことができます。手作りポンチョやサバイバルトイレの材料としても役立ちます。

小さいサイズのキッチン用ポリ袋は、手に被せると応急手当時の感染防止になります。水がないときに食材を入れて調理するのにも衛生的です。食器に被せれば洗う水の節水にもなりますよ。半透明タイプの高密度ポリエチレン製品は、耐熱温度が高くそのまま湯煎するなどポリ袋調理ができるのでおすすめです。

右が半透明タイプの高密度ポリエチレン製のキッチン用ポリ袋

3.新聞紙や新聞紙更紙 朝刊7日分程度(1人×7日分)

折って食器にしたり、骨折時の添え木代わりにしたり、多用途に使えます。体に巻くことで防寒にもなり、サバイバルトイレを作る際の吸収材としても使用できます。印刷をしていない新品の新聞紙の更紙も通販サイトなどで購入できるんですよ。更紙なら日常生活でベッドシーツや子どもの落書き用紙、梱包資材としても活躍します!

新聞紙で折った皿
ポリ袋を被せて、袋を交換すれば繰り返し使用できます。段ボールがあればトレー代わりに

4.からだふきウェットタオル 12枚入り3パック(1人×1カ月分)

お風呂に入れないときに体を清潔に保つ必需品。防災用備蓄品として5年保存が可能で一人でも背中が拭ける大判サイズの商品も発売されています。無香料やノンアルコールのものなど、自分に合ったものを用意しましょう。

背中も一人で拭ける大判タイプ

5.カセットコンロ1台とボンベ15本(1人×1カ月分)

温かい食事のための必需品です。一般的にはボンベは1本で約60分使用可能なものが多く、中のガスは変質しませんが缶は劣化するので6-7年で使い切るようにしましょう。毎年冬に鍋をする方なら、使った分だけ買い足すなど工夫してみてください。

6.非常食 21食(1人×7日分)

非常食として便利なのがフリーズドライ食品。以下の3つの特長からフリーズドライ食品が有効です。
・少量のお湯で元の状態に復元でき、温かい食事をとることができる
・副菜として災害時に不足しがちな野菜の栄養素を摂ることができる
・バリエーションが豊富でさまざまなメニューから好みの味を選ぶことができる
在宅避難時には、最初は食材の劣化に注意し冷蔵庫の食材や買い置きしている食材を食べ、その後フリーズドライ食品などの非常食を取り入れましょう。

アマノフーズ ローリングストックBOX

ポイント
①缶詰や乾物を意識して用意
主食となる米などは多く用意している方が多いので、ミネラルの多い乾燥の海藻類やたんぱく質を意識して缶詰を用意しておくことも大切です。切り干し大根などの乾物も便利ですよ。自宅だと調味料がそろっていることも多いので、ポリ袋に切り干し大根とドレッシングを入れてポリ袋調理で戻して食べることもできます。

②普段から食べ慣れておく
非常食は食べ慣れておくことがとても大事です。フリーズドライ食品も他のグッズとともにローリングストックを意識して、日々の食卓にも取り入れながら備蓄していきましょう。

7.クーラーボックスと保冷剤 1個ずつ

停電で冷蔵庫が使えなくなったとき、保冷剤を入れて臨時の冷蔵庫に。災害時だけではなく、引っ越し時やキャンプなどでも活躍するアイテムです。冷気は上から下がっていくので、食材の上に保冷剤を置きましょう。

8.ラップ 2本

食器に被せれば洗う水を節約できます。安価な商品だと熱いものを入れたときに溶けてしまうこともあるので注意が必要です。応急的に止血にも活用できます。

手前はガス会社とコラボレーションしたラップ。ガスメーターの復帰操作方法が記載されている

9.LEDランタン3個以上とヘッドライト1個

部屋全体を明るくすることができるランタンは、室内照明として有効です。懐中電灯だと向けた方向しか照らせないですからね。リビング・キッチン・トイレ用に1個ずつランタンがあると便利です。

作業するとき用には両手が空くヘッドライトがおすすめです。

10.携帯ラジオ 1台

コンパクトで乾電池がなくても使える手回し充電式ラジオも1台あるといいですね。USB電源で携帯電話やスマートフォンの充電が可能な多機能のものがおすすめです。

11.口腔ケア用ウエットティシュ 100枚入り3本(1人×1カ月分)

災害時には水道が止まって歯みがきができなくなることがあり、水を使わずに口腔ケアできる商品は必須です。ウエットティシュタイプ以外にも無水はみがきや口腔ケア用液体はみがきも発売されています。

ウエットティシュタイプは、歯をみがく以外にもお箸やスプーンなどを拭いたり、手を拭いたりと3つの用途があり便利です。液体歯みがきよりも軽いのも良いですよ。介護用品売り場で販売されているので探してみてください。

オーラルプラス 口腔ケアウエッティー
※商品の用途外使用におきましては、使用者の自己責任においてご判断ください。

12.水 14L(1人×7日分)

飲用水の確保も欠かせません。1人1日最低2L×7日分程度を用意しておきましょう。

アサヒ おいしい水天然水 長期保存水(防災備蓄用)  PET500ml

災害の中でも特に地震はいつ発生するかわからないですよね。南海トラフ地震や首都直下地震では被害がより広範囲に及ぶ可能性があると想定されています。復旧もなかなか進まない可能性があり、だからこそ備えが大切になります。今回紹介した12品を見て、結構たくさん必要だなと思った方もいるかもしれませんが、よく見ると普段から自宅にあるものも多いのではないでしょうか。まずは家族の7日分としては数量が足りないものを買い足すことやできるところから気負うことなく始めてみてください!

いかがでしたか?まずは自宅の備えを見直すことが第一歩。その後は必要なものを1つずつでも準備をして、イザというときのためにみんなで備えましょう!

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