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【自分好みのコーヒーに出合う】自宅でおいしいコーヒーを淹れる方法

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【自分好みのコーヒーに出合う】自宅でおいしいコーヒーを淹れる方法

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お店で味わうコーヒーを家でも再現したい!でも、いざトライすると、豆の選び方や淹れ方で迷ってしまう…という方も多いかもしれません。今回は、初心者でも自分好みの一杯に出合える“おうちコーヒー”のコツを、ニュージーランド発祥のコーヒーブランドであり、2021年にオセアニアのAsahi Beverages社のグループに加わった「オールプレス エスプレッソ(Allpress Espresso)」の石田祐太に教わります。

石田 祐太(いしだ ゆうた)

プロフィール

石田 祐太(いしだ ゆうた)

大学卒業後、一般企業での勤務を経て、アルバイトからバリスタのキャリアをスタート。都内のコーヒーショップ数店舗で5年ほど勤務した後、カナダ・バンクーバーに渡り、現地カフェでリードバリスタとしての経験を積む。現在はオールプレス・エスプレッソのロースター&トレーナーとして焙煎と品質管理、パートナーカフェやスタッフ育成のためのバリスタトレーニングを担当。

おいしいコーヒーを淹れるための道具を選ぶ

「オールプレス・エスプレッソ」の主役はエスプレッソですが、定番ブレンド「オールプレス・ブレンド」を使って、ドリップコーヒーも提供しています。「家で自分好みの味を出しやすいのはハンドドリップ」と話す石田。そこで今回は、お店の味に近づけるためのハンドドリップの方法を教えてもらいます。

自宅でおいしいコーヒーを淹れるためには、必要な道具があります。パッと思い浮かぶのはドリッパー(カップ型で底に小さな穴の開いた器具)。ドリッパーにもいろいろあり、1つ穴や3つ穴、台形型や円錐型、リブ(内側の溝)もストレートやスパイラルとあり、素材もいろいろです。

「ドリッパーはうちでは『HARIO V60』(1つ穴・円錐型・スパイラルリブ)を推奨しています。大きな1つ穴なのでお湯を注ぐスピードで味わいを変えることができ、自分好みの味にできるのが特徴です。お湯を注ぐケトルは、なるべく注ぎ口が細いものを。コントロールすることができます。ペーパーフィルターにもいろいろありますが、うちではアバカという植物繊維から作られたアバカフィルターをおすすめしています。コーヒーサーバー(ドリップしたコーヒ−を受ける容器)はお好みのものでいいと思いますね。一人で飲むならカップに直接落としてもいい。最低限で済ませるなら、挽いた豆とドリッパーとペーパーフィルターさえあれば大丈夫です」

そう話す石田ですが、本格的に楽しむためには他にも用意するべきものがいくつかあるようです。「ぜひ用意していただきたいのが、豆の量と抽出時間、抽出量を計測できるコーヒースケール。これがあればいつも同じ条件でコーヒーを淹れることができます。コーヒー豆は挽きたてが一番いいので、コーヒーミルやグラインダーもできれば用意したいもの。電動であれば、最低1万円くらいのものを買ってください。ただ、せっかく買っても使わなくなったら意味がないので、見た目が好きなことも大事。手挽きのグラインダーもいいですよ」

美味しいコーヒーを淹れるための道具
おいしいコーヒーを淹れるための道具。左からグラインダー、コーヒースケール、ドリッパー、コーヒーサーバー、コーヒーフィルター、ケトル

常温保存が鉄則! コーヒー豆の保存法

道具を一通り揃えたら、豆を買いに行きましょう。買う時にまず確認したいのは、コーヒ豆の焙煎度合い。浅煎り(ライトロースト)は酸味が強くフルーティーな味わい、中煎り(ミディアムロースト)は酸味と苦味のバランスが良く豊かな味わい、深煎り(ダークロースト)は苦味が強くてコクがあり、スモーキーな風味が特徴です。家にグラインダーがなければ、挽いてもらうことも忘れずに!豆選びに悩んだら、好みの味を店の人に伝えて選んでもらうのがよさそう。また、無事購入し一度使ったら、残りはキャニスターなどに移し替えて保存するのが鉄則です。

「太陽の光は豆にダメージを与えるので、透明ではないキャニスターに豆のまま入れて、あまり温度変化がないところに置いてください。よく冷蔵庫や冷凍庫で保存するという方がいますが、他の食べ物と一緒に入れておくとにおいがついてしまいます。出し入れする時に結露したりして劣化の原因にもなりますからおすすめはできません」

買ってきたコーヒー豆は、コーヒーを淹れる直前に挽きましょう。コーヒーの味わいは豆の挽き方(極細挽き、細挽き、中細挽き、中挽き、粗挽き)によって大きく変わります。極細挽きはエスプレッソ向き。ペーパードリップなら中挽きがおすすめです。

左からオールプレス・ブレンド、エスプレッソ・ロースト、グッドブリュー、ハウス・ディカフェ
オールプレス・エスプレッソでも豆を購入することができる。左からオールプレス・ブレンド、エスプレッソ・ロースト、グッドブリュー、ハウス・ディカフェ
コーヒー豆とキャニスター
コーヒー豆を購入し、一度封を開けたら、右のような窓なしのキャニスターに移し替えて保存して。

ハンドドリップ以外の抽出方法も

今回はハンドドリップの方法を教わりますが、他にも抽出方法はあります。「エスプレッソを家で楽しむ場合は、マキネッタ(直火式エスプレッソメーカー。コーヒー粉を上部、水を下部にセットして火にかけ、蒸気圧で抽出する)を使っている方が多いと思います。エスプレッソマシンに比べて圧がかからないため、いわゆるエスプレッソとは別物ではありますが、イタリアではこれが主流です。全自動の家庭用エスプレッソマシンなら安定した味が楽しめますが、ちょっと場所を取りますね。また、コーヒー粉にお湯を注ぎ、金網フィルターで濾過して出すフレンチプレスも手軽で扱いやすいです」。

電動のコーヒーメーカーも最近は進化しているので、家族が多い方などはそちらが便利かも、とも。マキネッタやフレンチプレスなら手頃で簡単に淹れられるので、休日などにいろいろ飲み比べてみてもいいかもしれません。

ハンドドリップでおいしいコーヒーを淹れてみよう!

STEP1:スケールで豆を図る(1杯分)

まずはコーヒースケールで豆の重さを量ります。豆:湯の基本は1:16。豆15gに対してお湯240gを使います。(2杯分の場合は豆25gに対してお湯400g)

スケールで豆を図る

STEP2:グラインダーで豆を挽く

豆を測ったらグラインダーで挽きます。ドリップコーヒーの場合は中挽き。よくわからない時には、最初に店で挽いてもらい、次回からそれに合わせてもいいかもしれません。手で挽く場合は一定の速さで挽いてください。

グラインダーで豆を挽く

STEP3:ドリッパーをセットして、お湯を注ぐ

ドリッパーにペーパーフィルターをセットしたら、1回お湯を通して濡らします。「これによってドリッパーのリブにフィルターがくっつき、抽出効果が最大限に上がります」。茶色いフィルターの場合、湯通しすることで紙くささが抜けるという効果も。

ドリッパーをセットする
お湯を注ぐ

STEP4:挽いた豆を入れ、お湯を回し入れる

ペーパーフィルターに挽いた豆をセット。ドリッパーを軽くトントン叩いて挽いた豆の表面を平らにしたら、遂にドリップの段階に。まずはお湯を沸かします。「水は水道水で大丈夫です。もちろんこだわればこだわるほどおいしくなりますが、選ぶなら軟水を選んでください。そのほうが柔らかく、丸みのあるコーヒーになります。シャープな味にしたい、酸味や苦味をはっきり出したいという方は硬水を」

挽いた豆を入れる

「豆によって推奨温度は違いますが、一般的には92〜93度くらいがいいでしょう。沸騰したお湯をケトルに入れ替えるとだいたいそのくらいになります。温度調整機能のついたケトルも便利です。注ぐ時はなるべく細く。ゆっくり、細く、円を描くように注げば、お湯にコーヒー豆の成分がきちんと移っていきます」。一度にドリップするのは2杯分くらいまでがベスト。5人分をまとめてドリップするような場合は、お店のようにいくつかドリッパーを用意して同時に淹れていくか、コーヒーメーカーを利用したほうがよさそうです。

お湯は30g注いだら30秒蒸らし、その後は1分45秒で240gに達するように注いでいきます。

お湯を回し入れる

STEP5:お好みのカップに注ぐ

お湯を注ぎ終わったら、ドリッパーを軽く回してお湯が落ち切るのを待ち、好きなカップへ!

お好みのカップに注ぐ

自宅でのコーヒータイムをより楽しむために

コーヒーのドリップは、杯数を重ねるほど、どうやれば自分の好みの味になるかがわかってくるもの。無心で豆を挽き、お湯を静かに注ぐ時間は、最強のマインドフルネスとも言われています。自分で淹れたコーヒーを味わって飲むこと自体、疲労感が和らいだり、リラックスできると感じる方も多いのではないでしょうか。

「日本人は職人仕事が好き。手作り、自家焙煎、一杯一杯丁寧に淹れる……それがドリップコーヒーの人気に繋がっていると思います」と話す石田さんは、「おいしいコーヒーをハンドドリップで淹れたら、まずはブラックで飲んでほしい。好みでミルクなどを入れたい場合は、ドバーッと入れるのではなく、味を見ながら少しずつ加えてみてはどうでしょうか」とも話してくれました。

自宅でのコーヒータイムをより楽しむために

自分好みのコーヒー豆選びから、器具選び、器選びと、一度はまれば抜けられなくなりそうなコーヒーの世界。まずはお気に入りのコーヒーショップを見つけて、自分にぴったりのコーヒー豆を探すところから始めてみませんか。

information】
ALLPRESS ESPRESSO | オールプレス・エスプレッソ
オールプレス・エスプレッソは1989年にマイケル・オールプレスがニュージーランドで始めたコーヒーロースター。一台のカートでエスプレッソコーヒーを販売し始めた創業時から風味にこだわり、クリーンでムラのない熱風式焙煎に辿り着いてからは、全てのロースタリーでこの方式を採用している。現在、ニュージーランド、オーストラリア、イギリス、日本にロースタリーを持ち、2,000以上のカフェやレストランにブレンドを提供。卸先には最高の一杯を提供するためのバリスタトレーニングやエスプレッソマシンの整備・修理サービスなども行い、コーヒービジネスをトータルでサポートしている。

Allpress Espresso Tokyo Roastery & Cafe
オールプレス・エスプレッソ 東京ロースタリー&カフェ
東京都江東区平野3-7-2
[営業時間] 平日9:00-17:00、土日祝10:00-18:00
[最寄り駅] 東京メトロ半蔵門線、都営大江戸線「清澄白河」駅

Allpress Espresso Toranomon Cafe
オールプレス・エスプレッソ 虎ノ門カフェ
東京都港区虎ノ門1-17-1 虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー 2F
[営業時間] 平日8:00-20:00、土日祝9:00-18:00
[最寄り駅] 東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅 、銀座線「虎ノ門」駅

Website https://allpressespresso.com/ja
Online Store https://jp.shop.allpressespresso.com/ja/
Instagram https://www.instagram.com/allpressespressojapan/

text 山下紫陽
photos 長居安寿哉

【自分好みのコーヒーに出合う】自宅でおいしいコーヒーを淹れる方法

飲む

【自分好みのコーヒーに出合う】オールプレス・エスプレッソのいつもの一杯

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