あの金色の建物は何?アサヒグループ本社ビルの謎を解説!
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浅草から隅田川対岸に目を向けると、ひときわ金色に輝くビルとユニークな形のオブジェが目に飛び込みます。初めて目にした方は「あれは何?」と想像をめぐらせたのではないでしょうか。これらはアサヒビール創業100周年を記念し1989年(平成元年)11月に建てられたものです。今回は不思議な建物外観と内部についてたっぷりご紹介します!
INDEX
言われてみれば確かにそう見える!?アサヒグループ本社ビル
まずはこの金色の建物。こちらは「アサヒグループ本社ビル」で、アサヒグループ各社が集まっています。地下2階、地上22階で、高さは約100m。金色の鏡面ガラスをめぐらし、頭頂部には白いボコボコが。これは「なみなみとビールが注がれたジョッキ」をイメージしています。金色の部分が液体、白いボコボコはあふれる泡、皆さん想像できました?
金色の液体部分はアサヒグループのオフィスになっていますが、最上階の泡の部分はアサヒグループが運営する2つのレストランがあり、どなたでもご利用いただけます。
22階の「アサヒスカイルーム」は浅草の街が一望できる絶景ポイントで、アサヒのおいしいビールを飲むことができます。ソフトドリンクや軽食もありますので、お子さまやお酒が苦手な方も気軽にお越しいただけます。浅草の街並みを見ながら、冷たいビールで一息入れるのはいかがでしょうか。
同じ22階フロアにはイタリアンレストラン「ラ・ラナリータ」があります。お店から東京スカイツリーが一望できる贅沢な空間です。青と黄色を基調とした店内はとても開放的で、まさに天空のレストラン。旬の食材を豪華に使ったワンランク上の本格イタリアンと絶景を一緒に楽しめるレストランで優雅なひと時を過ごすことができます。
独特なフォルムの金色のオブジェはいったい何??
アサヒグループ本社ビルの右側にある、さらにユニークな建築物の正式名称は「アサヒグループホール棟」。デザイナーはフランス人のフィリップ・スタルク氏です。真っ黒な黒御影石を用いた逆台形の建物の上に、何とも不思議な形の巨大なオブジェが乗っています。
皆さんが気になるのは、そのオブジェではないでしょうか。あれは1989年当時「新世紀に向けて躍進するアサヒビールの燃える心の炎」をシンボライズしたものとして制作されました。全体を見ると真っ黒な聖火台に炎が揺らいでいるように見えませんか?ちなみに、この金色のオブジェの名前は「フラムドール(仏語:金の炎)」です。ぜひ覚えてください!
この「フラムドール」の長さは約44m、重さ360トン。鋼材を使用して制作されています。完成間近に外観が現れたときには、近隣住民や高速道路を通る方々から、「巨大な枝豆?」「隣のビールジョッキから落ちたビールの露?」など問い合わせが相次ぎました。
今はもう街に馴染み、問い合わせをいただくこともなくなった「フラムドール」ですが、実は逆方向に横たわる図面や、隣のアサヒグループ本社ビルを炎が突き抜けるスケッチが残っているんです。スタルク氏が様々なユニークなアイデアを考えていたことがわかりますね。
炎が突き抜けていたら、どんな景観になっていたのか。少し想像しながら迫力あるオブジェをご覧いただくのも楽しいかもしれません。
こちらの建物は4階建てで、1階にはビアレストラン「フラムドール」があります。隅田川側の入口から中に入ると、外観からは想像ができないくらい独創的な空間が広がります。泡をモチーフにした丸みを帯びた巨大な柱やベルベッドで覆われた壁など、ここにもデザイナー・スタルク氏の遊び心が発揮されています。お店では工場直送のスーパードライをはじめ、各種樽生ビールをお楽しみいただけます。特製ジョッキに注がれたスーパードライを片手に、わくわくしたひと時を過ごすのはいかがでしょうか?
皆さん、いかがでしたでしょうか。「あの金色の建物は何?」の謎は解けましたか。浅草周辺を訪れる際には、ぜひ隅田川を渡りおいしいアサヒのビールを飲みに来てください。お待ちしております!
天気のいい日は富士山も見えるんだよ!