すぐに使える!スマホカメラの撮影テクニック Vol.3【動物編】
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おいしそうな料理、素敵な風景、かわいい動物。スマートフォンでの撮影のコツを、フォトグラファー吉野莉南さんが「ハレの日、アサヒ」スタッフに直伝!連載最終の3回目は、【動物編】です。
プロフィール
吉野 莉南(通称: おかりな)
学生時代は隠岐島で青春を過ごし、半年間東南アジアを巡る旅に。
人と動物の持つ関係性についての作品を撮り続け、現在はフリーランスフォトグラファーとして主に物撮りや料理の広告写真を専門に活動。
2022 年から個人向けにペット撮影サービスを開始。
INDEX
とにかく「ポートレート機能」で猫主役!
〔編集部:〕 猫カフェにやってきました。動物は動くので、これ!という写真を撮るのが難しいです。おかりなさんは、ペット撮影も得意とされていますよね。今回はそのテクニックを存分に伝授してください!
〔おかりなさん(以下:おかりな):〕 任せてください!!(笑) ペット撮影の最大のポイントは愛らしさをどのような手法で撮影するかです。ポイントを4つ伝授しましょう。
一つ目のポイントは、猫がメインなので「ポートレート機能」を使用して猫だけにピントが合うようにします。そうするとグッと猫が引き立ちますよね。そして自分自身が姿勢を低くして、猫の視線に合わせることも大切です。猫の警戒心も少なくなるので、柔らかい表情を撮ることができます。
「日の丸構図」で可愛さを真ん中に
〔おかりな:〕 二つ目のポイントは「日の丸構図」です。
猫がめちゃくちゃ可愛いので、写真の真ん中に置くことによって、写真を見る人へストレートにかわいさを伝えることができると思っています。
〔編集部:〕 めちゃくちゃかわいいです~(笑) ピントを合わせ、猫を真ん中に置くことで、目線が集中しますね。ちょっとした仕草でも愛らしさが伝わります。
構図のひと工夫がストーリーを生む!
〔おかりな:〕 三つ目のポイントは「構図」です。猫の仕草をそのままに、「構図」を変えるだけで世界観を広げることもできます。
例えば、ぼーっと遠くを見つめている時は「三分割構図」を使ってみます。線が交差する部分に猫の顔を合わせ、見つめている先の空間を2/3空けることで、見る人に「何を考えているんだろう?」とストーリーを伝えることができます。
ゴロゴロしている猫には、お尻の方から顔に向けて撮影してみてください。これは「視線誘導」というテクニックです。これにより写真を見る人の視線がお尻から顔へと猫全体に誘導することができ、猫のサイズ感も伝えることができます。
ひたすら連写で「可愛い!」の一瞬を逃さない
〔おかりな:〕 四つ目のポイントは「連写」です。これはペットが動いているときに使うと便利です。木をスリスリしている様子や、毛づくろいをしている様子など、一瞬のかわいいしぐさを逃すことなく撮影することができます。
〔編集部:〕 ペットの動きに合わせて撮り方を工夫すれば良いのですね。おかりなさんに教えてもらったポイントを意識して撮影してみました。いかがでしょう!
〔おかりな:〕 猫ちゃんの生態がわかればわかるほど、どんどんと猫写真は上達していきます!ぜひ街の中や友人の飼っている猫ちゃんなどを積極的に撮影して、これからも猫写真を楽しんでください!
撮影協力:「ネコカフェ MONTA」 東京都台東区花川戸1-5-2 8F
猫ちゃん以外のペット撮影にも活用できますね!
さて、3回にわたりお伝えした「スマホカメラの撮影テクニック」、いかがでしたでしょうか?
みなさんのスマホの中に、素敵な写真がたくさん集まりますように!