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もったいない!をカタチに【1】さとうきびの搾りかす「バガス」

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もったいない!をカタチに【1】さとうきびの搾りかす「バガス」

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捨ててしまうモノに新たな価値を与える“アップサイクル”という言葉を耳にすることも増えました。この連載では、「そのまま捨ててしまうのはもったいない!」という素材を上手く活用して、新しい価値を生み出す取り組みを紹介します。第1回目は、さとうきびの搾りかす“バガス”を活用した製品です。

毎年20万トン発生する“バガス”って?

みなさんは「バガス」という言葉を聞いたことがありますか?

砂糖の原料となるさとうきびは、沖縄県など暖かい地域で育てられています。さとうきびは台風や干ばつなどの自然災害にも強く、生産地域ではとても重宝されている作物です。

砂糖を作るためにはさとうきびを圧搾し、搾り汁を抽出します。この際に生じる、搾った後のかすは「バガス」と呼ばれています。沖縄県農林水産部によると、沖縄県の基幹作物として年間約81万トン栽培されているさとうきびから約20万トン以上の“バガス”が発生しています。沖縄県では主に製糖工場の燃料や肥料として再利用されていますが、全ては使い切れず、有効的な活用方法が模索されていました。

活用事例1:デニム生地や金平糖に変身

地域創生コンサルティングに取り組む株式会社Rinnovationでは、2018年からバガスのアップサイクルを手掛け、沖縄県産の「さとうきび」からできたエシカルデニム「SHIMA DENIM」が誕生しました。沖縄県内でバガスをパウダー化した後、岐阜県美濃市でマニラ麻と合わせて和紙に加工。和紙をスリット加工してひねり、「和紙糸」にして、日本一のデニム生産量を誇る広島県福山市でデニム生地に織り上げています。生地は再び沖縄に戻り、最後は沖縄県内の職人の手によって、一本ずつ手作りで縫製されます。お客さまからは「軽くてさらっとして履きやすい」などの声が届いています。

また、衣類だけでなく、バガスを使った「金平糖」も開発。パウダー化したバガスを、多良間島産の黒糖と合わせ、やさしい甘さが楽しめます。お子さまから大人まで好評です!

活動事例2:バガスを使った甘い香りのエコカップ

バガスを使ったエコカップもあります。「島のタンブラー by 森のタンブラー」は、サステナブルな商品開発を手掛けるアサヒユウアスの「森のタンブラー」シリーズから誕生した商品で、プラスチックの代わりにバガスを55%使用しています。繊維質なバガスを豊富に活用したことで、通常の「森のタンブラー」より頑丈なのが特長です。そして、黒糖のようなほのかに甘い香りを楽しめます。

2022年11月からECサイト「アサヒユウアスモール」や沖縄県内のショップで販売開始しました。また同月、日本航空(JAL)が運航した「サステナブルチャーターフライト」でも、搭乗者への記念品として配布されました。

「島のタンブラー by 森のタンブラー」の開発にも携わったRinnovation代表取締役の山本さんは「プラスチック等の環境負荷素材の代替としてバガスを活用していくことで、縮小傾向にある沖縄のさとうきび産業の活性化や、地域創生に繋げていきたい。」と前向きに語ります。

さとうきびの価値を余すところなく活用したバガスのアップサイクル。ぜひ、お気に入りの逸品を探してみてはいかがでしょうか?

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