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ごみor資源? 給食の食べ残しが“菌”のチカラで再び資源に。

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ごみor資源? 給食の食べ残しが“菌”のチカラで再び資源に。

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食べ残しや消費期限が近いなどで捨てられてしまう食品が問題になっています。日本の食品ロス量は年間570万トンとされており、食品ロス量の削減と食品リサイクルの推進がますます注目されています。この問題の解決にアサヒグループが所有する“菌”が貢献していることをご存じですか? 今回は菌のチカラを生かした“地球にやさしい循環”をご紹介します。

※令和元年度推計(農林水産省)

野菜が野菜に生まれ変わる?!“地球にやさしい循環”

ある野菜を扱う食品加工メーカーから「たくさん発生する野菜くずを堆肥にしたいけれど、野菜は水分が多く、堆肥化に必要な発酵ができない」という相談があり、発酵技術を持つアサヒグループで堆肥化に向けた研究が始まりました。

発酵で活躍するのが“菌”。実はアサヒグループでは、乳酸菌飲料「カルピス」の発売以来、長年にわたり乳酸菌をはじめとする微生物や腸内細菌の研究をベースにしたさまざまな独自の菌を所有しています。
実験を重ねたところ「枯草菌(こそうきん)C-3102株」が堆肥化に必要な発酵を促す働きをすることがわかりました。野菜くずにこの菌を加えると、発酵がどんどん進み、ふかふかとした良質な堆肥ができたのです。この菌は発酵力が高いので、発酵の際に出る熱で野菜から無駄な水分が蒸発し、病原菌の増殖も防ぐ効果があると考えられています。

そうして「枯草菌C-3102株」を配合した微生物由来の堆肥化促進材として開発されたのが「サーベリックス」です。一般に販売しているものではありませんが、大量に発生する食品残渣(ざんさ)を菌のチカラで自然に発酵した肥料に生まれ変わらせることができます。その肥料を使用することで土壌がよくなり、農家の方々は安全でおいしい野菜を作ることができるのです。野菜が野菜に生まれ変わる。食品資源の循環や、循環型農業の実現に貢献する取り組みです。

どうやって野菜くずなどの生ごみを堆肥化しているの?

この“地球にやさしい循環”の普及に取り組んでいるのは、「サーベリックス」を販売しているアサヒバイオサイクルと、堆肥化促進装置を販売しているパートナー会社のウエルクリエイト。
下の写真は、実際に生ごみを堆肥化する様子です。作り方はとても簡単。堆肥化促進装置に「サーベリックス」を加え、生ごみと一緒にかき混ぜるだけ。装置内で一次発酵、24時間で10%以下に減量化し、装置から取り出したものを2ヶ月かけて二次発酵・三次発酵を経て堆肥となります。

1.回収した生ごみを堆肥化促進装置に投入。(左) 2.生ごみの水分を絞る。(右)
3.装置内で「サーベリックス」を加えかき混ぜ発酵させる。(左) 4.外で二次・三次発酵。二カ月かけて出来上がった堆肥。(右)
5.堆肥を使って野菜を育てているハウス。(左) 6.収穫した野菜。(右)

この堆肥化促進装置は、全国の市場や食品製造・加工メーカー、レストラン、学校や病院などに設置されており、食べ物の廃棄削減に貢献しています。

未来を担う小学生にも知ってもらいたい!社員が出前授業を実施

2022年6月、福岡県北九州市の小学校で、4年生の皆さんに、アサヒバイオサイクルとウエルクリエイトの社員が先生となって、「地球にやさしい生ごみリサイクルのしくみ」をテーマに出前授業を行いました。


子どもたちが大好きな給食を題材として「給食をつくる時にでる生ごみや、食べきれず残してしまったごみはどうなるか知ってる?」と質問。給食を残すことはもったいないし、給食ごみは燃やして捨てられていて、地球の環境にもよくないことを知り、自分たちが出したごみが地球環境に与える影響やリサイクルの必要性について考えました。


次に聞いたのが菌のこと。菌の中には悪いモノだけではなく、良い菌もいて、給食の残りを堆肥に変化させる働きを持っていることを知りました。自分たちの食べ残しがどこに行くのか、菌がどのように生活に関わってくるのか、いつもは目に見えない世界の話を楽しんで学びました。

実際に出前授業に先生として参加した上藪に感想を聞きました。

上藪:今回初めて先生を担当しました!小学生の皆さんには、少し難しいかな・・・と思って心配していたのですが、最近はSDGsなどの用語も理解している子どもたちも多く、さまざまな反応が返ってきて驚きました。
わかりやすく説明するためにクイズを出したり、菌を顕微鏡で見てもらったり。想像以上に皆さんが興味をもって学んでくれている姿に嬉しく感じました。
また、私たちの事業が社会課題の解決に貢献する取り組みであることを再認識する機会にもなり、未来を担う子どもたちにもっと知ってもらいたい!と思いました。今後も全国の小学校で実施していく予定です。

アサヒバイオサイクル アグリ事業部長 上籔寛士

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