ハイボールだけじゃない。おうちで手軽に楽しめるウイスキーカクテル
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皆さんは普段ウイスキーをどのように楽しんでいますか?ロック、ストレート、あるいはハイボール…どれもウイスキーのおいしさが分かる飲み方ですよね。でももう少しバリエーションが欲しいな、なんて思っている方もいるのではないでしょうか。
今回は2023年で誕生から100周年を迎えたスコッチウイスキー「カティサーク」を例に新しいウイスキーの飲み方を紹介します。
INDEX
禁酒法時代から愛されるウイスキーブランド“カティサーク”とは
「カティサーク」というスコッチウイスキーをご存じでしょうか?1923年にイギリスで誕生したウイスキーブランドで、それまでの重厚なスコッチウイスキーとは違う、より軽いスタイルのブレンデッドウイスキーです。当時最速と言われた伝説の快速帆船“カティサーク号”がラベルのモチーフになっています。
「カティサーク」誕生当時、アメリカでは禁酒法が施行され、アルコールの製造、輸入、販売が全面的に禁止されていました。そんなアメリカの潜り酒場にビル・マッコイ船長が「カティサーク」の密輸を開始。マッコイ船長は最高級の酒しか扱わないと評判で、「カティサーク」は“本物のマッコイ”と呼ばれるようになります。洗練されたエレガントな味わいでさまざまな割り材で楽しめる「カティサーク」は、カクテル文化全盛期のアメリカでウイスキーファンの心を掴んでいきました。
その後禁酒法が廃止され、既にアメリカで定着しつつあった「カティサーク」の売れ行きは急上昇し、今もなお世界中で愛されています。
初心者にこそオススメな“カティサーク”の味わいとは
ウイスキーというとずっしりとした重厚な味わいをイメージしますよね。そこがおいしさの一つでもあるのですが、ウイスキー初心者の方は「飲みづらい」と感じることもあるかもしれません。この「カティサーク」は軽やかで爽やかな味わいが特長なので、ウイスキー初心者の方にこそオススメです。
「カティサーク」は複数のシングルモルトとグレーンウイスキーをブレンドしています。アメリカンオークで熟成させることでバニラの風味が引き出され、なめらかな味わいになります。その後、ファーストフィルのシェリー樽を使用して熟成することで、ドライフルーツの繊細な香りが移り、フルーティーさが加わります。こうすることで「カティサーク」の特長である軽やかで爽やかな味わいになるのです。
…と製造工程を書きましたが、聞きなじみのない言葉が多いですよね。簡単に説明すると、まず「シングルモルト」と「グレーンウイスキー」に関しては別の記事で詳しく説明していますが、どちらもウイスキーの種類のことで、大きく違う点は原料と蒸溜方法です。
どのウイスキーでも蒸溜後に樽詰めして熟成するという工程があるのですが、原料だけでなく、ここでどんな樽を使うかによっても風味や味わいが変わってきます。「アメリカンオーク」は樽に使われる木材の一種で、「アメリカンオーク」の樽で熟成するとバニラのような風味が引き出されるとされています。
また樽は一度使って終わりというわけではなく、メンテナンスをして何度も使われるのですが、「ファーストフィル」は初めてウイスキーの樽詰めに使われる樽のことを指しています。
ウイスキーは香りが良いというイメージはあっても、樽の種類によって香りが変わってくるとは…奥が深いですよね。
いつもの飲み方を一工夫!アレンジレシピをご紹介
いつもと違った飲み方を楽しみたい方や、炭酸が苦手…という方にもオススメなアレンジレシピを紹介します。
カティサークオレンジハイボール
酸っぱさの際立つレモンよりも、酸味がまろやかで甘味もあるオレンジが「カティサーク」と相性抜群!
割合 「カティサーク」1:炭酸水4
1.グラスに氷を入れ、「カティサーク」を注ぐ
2.炭酸水を注ぎ、カットオレンジを絞る
3.炭酸が抜けないようゆっくり1回混ぜて完成!
POINT
「カティサーク」の軽やかな味わいをさらに引き立てるには、「カティサーク」⇒果汁(またはジュース)⇒炭酸水⇒氷の順番で入れるのがポイントです!
紅茶のホットウイスキー
紅茶を運搬していた「カティサーク号」に想いをはせて。少し濃い目の紅茶で割ったホットウイスキーはほっとする味わいです。
割合 「カティサーク」1:紅茶3
1.「カティサーク」をマグカップに注ぐ
2.濃い目の紅茶を注ぎ、混ぜたら完成!
まずは軽やかな「カティサーク」から、ウイスキーの世界へ一歩足を踏み出してみませんか。