魅力を徹底解明!今話題の和紅茶はどんなお茶?
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近ごろ話題になっている和紅茶を皆さんはご存じですか?日本産の茶葉を使って国内で作られる国産紅茶のことで、小規模で生産されるものや生産者が店頭やイベントなどで直接販売するもの、地域独自の特色があるものなどがあり、地紅茶とも呼ばれています※1。今話題と言うと、新しいものというイメージを持つ方も多いかもしれませんが、実は深い歴史があり、甘くやわらかな味わいが特徴です。今回は、そんな和紅茶について掘り下げます。
※1 農林水産省「aff 2022年4月号 お気に入りを見つけよう!味わいや香りもさまざまなお茶の種類」 を加工して作成
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もとの茶葉は緑茶と同じ!?違いは〇〇度合い
緑茶や烏龍茶、紅茶といったお茶は、基本的に同じ種類の茶樹の葉から作られています。最近では紅茶用に品種改良した茶樹が栽培されることもありますが、緑茶の一番茶を摘み終わったあとに収穫できる茶葉を使って製造されることが多いのが特徴です。
違いがどこにあるのかと言うと、主には酸化酵素による発酵の有無と度合い。発酵せずに作るのは緑茶、途中で発酵を止めるのは烏龍茶、十分に発酵させるのが紅茶です。不発酵茶である緑茶は、製造の最初の段階で加熱することで、茶葉の酵素の働きが失われるため茶葉の緑色が保たれます。発酵茶である紅茶は、製造の最終段階まで加熱しないことで、茶葉の酵素が働くため美しい赤褐色になります※1。
その他にも、茶樹の栽培方法や茶葉の加工方法によって、多種多様なお茶が作られています。国内で生産されるお茶のほとんどは緑茶となり、紅茶になるのは1%にも満たない※2ため、和紅茶は希少性が高く、まだ知らない方も多いお茶です。
※2 全国茶生産団体連合会 種類別の主な茶産地(令和4年茶種別生産実績)
明治時代からつくられてきた日本の紅茶。47都道府県全てで生産
紅茶は輸入茶葉が大半を占めるため、和紅茶は新しいものだと思われている方も多いかもしれませんが、その歴史は古く、今から150年ほど前にさかのぼります。1874(明治7年)に明治政府が「紅茶製法布達案並製法書」を作成したことから始まりました※3。茶は明治期に生糸と並ぶ重要輸出品で、初期は緑茶が中心的だったのですが、粗悪茶が横行するようになり価値が下がってしまったのです。そこで政府は欧米でよく飲まれていた紅茶の製造を奨励するようになりました。紅茶製法を調査すべく、1875年に官吏であった多田元吉を中国・インドに派遣。インドからアッサム種の原木を持ち帰った多田は、日本での紅茶製造の普及に努め、静岡県丸子で紅茶の栽培に成功しました※4。
近年、和紅茶の流通量は増えていて、15年前と比べると11倍以上の1,058カ所で作られ、現在は47都道府県全てで作られています※5。2023年開催のG7広島サミットで採用され、各国の首脳陣をもてなしたことでも注目を集めましたし、和紅茶を使ったスイーツやフレグランスも発売されるなど楽しみ方も広がっています。
※3・5 「全国地紅 茶マップ2024」2024年11月地紅茶学会調査
※4 公文書にみる発明のチカラ「22. 紅茶製法の普及(多田元吉)」(公文書図書館)
甘くやわらかな味わいが魅力。自分好みの茶葉を見つけよう
和紅茶の特徴は、苦みや渋みが少なく甘くマイルドな味わい。これらの特徴は日本特有の気候と茶葉の品種などから生まれると言われています。
そして、全都道府県で作られていて、産地や品種、栽培方法の違いによって、さまざまな香りや味わいが楽しめるのも魅力の一つ。自分好みの茶葉を見つけたり、その日の気分や飲むシーンに合わせたりして茶葉を変えたりして楽しむのもおすすめです。ぜひいろいろな和紅茶を淹れて、ほっとひと息ついてくつろぎのティータイムを過ごしてみてください!
手軽に和紅茶を楽しみたい方に『CRAFT 和紅茶 無糖ストレート』
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日本最高位茶師である「茶師十段」の酢田恭行氏監修のもと、国産紅茶葉を100%使用したこだわりのクラフト紅茶です。生産農家の方が日々変化する気温や茶葉の湿り具合を手作業で確認し、丁寧に調整することで出来上がったおいしい紅茶葉を使用してます。
こだわり抜いた茶葉から生まれる上品な香りと旨み引き立つ和紅茶の味わいが慌ただしい日常にほっと心落ち着くひと時をお届けします。
いかがでしたか?今注目の和紅茶をぜひ試してみてください!