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もっと自由でイイ!“人形の久月”でおひなさまの楽しみ方を再発見

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もっと自由でイイ!“人形の久月”でおひなさまの楽しみ方を再発見

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もうすぐ3月3日“ひなまつり”です。皆さんは今年の“ひなまつり”はどのように過ごしますか?女の子の成長を願う行事として、ひな人形を飾り、ひし餅やひなあられを供えてお祝いするご家庭も多いと思います。一方で、あまり特別なことはしないというご家庭もあるかもしれません。今回は、ひなまつりに欠かせないひな人形について、2025年で創業190年を迎える「人形の久月」の皆さんに、ひな人形のイロハや一体一体の人形に込める職人の想いを聞きました。

この記事を読めば、きっとひなまつりをお祝いしたくなるはず!ぜひお楽しみください。

プロフィール

横山 久俊

株式会社 久月
代表取締役社長

天保6年(1835年)創業の人形の製造問屋「久月」8代目。
1982年生まれ。みずほ銀行入行後、2008年久月入社。2021年に現職に就任。
クラウドの導入、物流改革、DX化を推進。人形屋から縁起物屋として生き残る為に、本年を初年度に中期経営5ヵ年計画をスタート。
モットーは、「利他のこころ」

プロフィール

二世 光匠(本名 国井 昭)

衣裳着人形・着付師
経済産業大臣指定伝統的工芸品 江戸節句人形 伝統工芸士

装束の伝統に新しい作風を生かし、二世光匠として逸品を手掛ける現代の名匠。とくに姫の裾の重ねは等間隔に広がり美しい色のハーモニーを醸し出す。また、斬新な色彩感覚を持ち合わせ、デザイナーブランドを初めとして、常に現代に合った作風が特徴である。
昭和58年文部大臣賞受賞をはじめとし、平成4年には東京商工会会頭賞を受賞。
平成22年経済産業大臣指定伝統的工芸品江戸節句人形の伝統工芸士に認定される。 

歴史やトレンドからひもとく“ひな人形”おすすめの楽しみ方とは

―横山社長、どうぞよろしくお願いします。まずひな人形とはどのようなものなのか、教えてください。

人形(ひとがた)に厄災を移し川などに流すという神や信仰の対象としての人形と、ままごと遊びの人形などが結びついたものです。
節会という天皇が群臣を集めて酒宴を催す宮廷行事があるのですが、古代日本では3月3日頃の上巳節会(じょうしのせちえ)に、水の流れのある庭園などで水上から盃を流し、自分の前を通り過ぎるまでに詩歌を作るという宴を行っていました。平安時代には上巳の祓(じょうしのはらえ)と言って、人形(ひとがた)に自分の体をこすりつけて災いや穢れを移して川などに流す行事も行われるようになり、これらが合わさって、のちの「流しびな」になったと言われています。
一方、平安中期の文献には「ひいな遊び」という言葉が登場します。紙や布で簡単につくられた人形やお道具類などで遊ぶ、今で言う「ままごと遊び」のようなものだったと言われていますが、これがひな人形の元祖とも考えられています。

―さまざまな由来があるのですね。ひな人形は時代とともにどのように発展してきたのでしょうか。

最初は紙の人形だったものが、川に流さないようになって豪華になり、江戸時代には一般の人々にも芝居や物語から宮廷生活が知られるようになって、憧れからひなまつりが華やかな行事として定着していきました。
時代によって顔つきや衣裳などにも流行があるんです。美人の定義が変わっていくので、人形の顔もあわせて変化しています。京都の古典的な人形はつり上がった細い目でぽっちゃりした顔でしたが、顎が細くて目がぱっちりしたものが流行った時期もあります。 今は決まった流行りの顔があるのではなく、いろいろな顔つきの人形があって、種類が豊富です。人形にも多様性が感じられるのが今どきですね。

―さまざまな人形から選べると、自分のひな人形という気持ちがさらに芽生えそうですね。これからひな人形を選ぶ方はどのようなポイントで選ぶと良いですか?

子どもに災いが降りかからないように飾るものなので、何歳になっても飾って健やかな成長を祝うためにも、飽きのこないものを選ぶことが大切です。
気になるものを5個くらい選んで、そこから見比べて興味がわいてくるものを選ぶことをおすすめしています。実際に家に飾っているときは、近くでジーっと見つめることはないと思うので、1m程度離れたところからボーっと見て、なんとなくいいなと思ったものを選んでいくのが良いと思います。

―一生ものなのでじっくり見て慎重に選びたくなっちゃいます(笑)他にもひな人形について知られていないこと、皆さんに知ってほしいことはありますか?

「ひな人形とはこういうものだ」という決まったイメージがあるかもしれないのですが、もっと自由に楽しんでもらいたいです。例えば、7段飾りなどセットで一度に揃えるようになったのは昭和の高度経済成長期あたりからです。それまでは、花咲か爺さんがいたり、一体一体が高価なものなので少しずつ買いそろえたり、それぞれが自由に少しずつカスタマイズして楽しむものだったんです。お飾りも縁起物で一つ一つ意味はあるのですが、それにとらわれずに旅行のお土産を置いてもいいですし。一番大切なのは、自分のお守りや家族の一員として一緒にいて楽しいなと思えること。そう思えると、自分のための人形として手入れをして大切にしようという気持ちも育ちますよね。

―長く大切にするための扱い方のポイントを教えてください。飾り方やしまい方にどんなコツがあるのでしょうか?

①持つときは、胸やお腹を持ち上げてから下に手を添える
ひな人形は基本的に頭がスポっと抜けるようになっています。なので、頭を掴んで持ち上げようとすると、首から取れてしまいます。あと腕を持つと形が崩れやすいので、胸やお腹のあたりを持って持ち上げてから下に手を添えるようにしてください。手袋は滑る場合もあるので、使わなくても大丈夫です。その場合は、良く手を洗ってからにしてください。

②顔の向きは、顔には触らず髪の部分で調整
あと触ってはいけないのは顔の部分。胡粉(ごふん)という顔料がかかっているので、触ってしまうと後から指紋が出てきてしまいます。もし顔が動いてしまっていたら、後ろの髪の部分を持って向きを整えてください。

③しまうのは、時期は気にしなくて良いけれど晴れの日に。防虫剤の入れ過ぎに注意!
しまうのは雨の日ではなく晴れの日が基本です。3月3日を過ぎたらすぐにしまわないといけないというのは、片付けができないとお嫁に行っても苦労するという教育的な話なんです。なので、慌てて片づけなくてもいいので、せっかくなら旧暦に合わせて4月の中旬くらいまで飾っていてもいいと思います。
保管の際に防虫剤を使う場合には、一つの箱に1個入れれば十分です。生地に当たってしまうと変色してしまいますし、入れすぎないでくださいね。

伝統工芸士が語る、ひな人形に魂を吹き込む仕事のこだわりとやりがい

―ここからは伝統工芸士の国井さんにお話を伺います。人形はどのようにつくられているのでしょうか。国井さんのお仕事も教えてください。

人形づくりは、頭師、髪付師、手足師、小道具師、着付師など細かく分業化されているのが特徴です。専門の職人たちの熟練の技とこだわりを結集させて、一体の人形に魂が吹き込まれます。
私は着付師として、さまざまな職人の手でつくられた頭、手足、小道具を一つにまとめ上げています。西陣織などの着物の反物選びからはじまり、衣裳の仕立て、着付けを行います。

―特に難しい工程や気を遣う工程はありますか。

衣裳によって、人形の風合いやバランスが変わってしまうので、実は反物選びが一番難しいんです。人形の胸元に柄の良い部分がくるように、生地のどこを使うかを丁寧に決めていきます。最近は、金彩刺繍が入ったものが流行りですね。帯地も使用することで豪華さを演出するなどメリハリを出す工夫をしています。帯地は硬いので、生地の裏側に和紙を貼りつける「裏貼り」という工程で苦労するんです。糸が多くてのりがつかないので、裏面の糸を丁寧にカットして貼っています。労力はかかるのですが、お客さまが喜ばれることを思えば、全く苦にはなりません。

十二単の袖の内側。表面だけではなく中まで本当に衣を重ねている
「袋貼り」という手法での裏貼りした生地

―反物選びはそんなに気を遣うものなのですね。こだわりの部分と言えば、どのようなところでしょうか。

こだわりといえば、裏貼りもその一つですね。今は機械化されているものが多いのですが、一つ一つ丁寧に手で貼ることで、ふんわりとした形となって見た目のあたたかみが変わってきます。布としての風合いを損なわないように、和紙の外枠をのり付けする「袋貼り」という手法を採用しています。お客さまにも無意識のうちにあたたかみを感じてもらえているようです。

あとは、着付師の腕の見せ所と言えば、腕折り(かいなおり)です。衣裳を着せた後に、腕のかたちを決め、人形全体の姿を整える作業です。胴体部分から伸びる2.7㎜の太さの針金ごと、魂を込めて一発でビシッと曲げます。人形のバランスを決める大切なポイントであり、やり直しがきかないので、腕折り十年と言われているんですよ。

女雛(めびな)の胴。腕になる部分には2.7㎜の太さの針金が通り、周りにわらが巻かれている
腕折りは、ペーパーナイフを持った手で人形を固定し、ナイフを起点に反対の手で一気に折り曲げる
女雛(めびな)と男雛(おびな)、それぞれの体型を出すため、肩や肘の曲げる角度が異なる
太い針金の通った肘を曲げるには、かなりの力が必要

―習得に十年はかかるという熟練の職人技で、美しい腕や胸元が形づくられているのですね。最後に、国井さんが人形づくりにおいて大切にしていることを教えてください。

いつまでも長く飾ってもらいたいという思いを込めて、人形に魂を吹き込んでいます。長く大切に愛でてもらうためには、人形としてのバランスがとても大事なので、さっきお話したようなこだわりは、飽きのこない人形をつくるためには大切なことなんです。 あとは、常に進化し続けること。これまで53年間人形づくりに携わってきて、毎年一年の工程が終わると「やりきったな」という達成感はあるのですが、「これでもう満足だ」と思う作品は一つもないんです。これからもお客さまにより一層喜ばれる人形をつくるために、邁進していきます。

食べ物や飲み物で手軽にひなまつり気分を演出!「カルピス」を白酒風に楽しむ

ひな人形の楽しみ方が広がったところで、次は食べ物や飲み物でひなまつりを手軽に楽しんでみませんか。
アサヒ飲料の調査によると、特に子どもを持つ20~30代の女性はひなまつりに対して関心が高く、65%以上の方が2024年のひなまつりにやりたいこととして、「ひなまつりをイメージした料理やデザートを作る、食べること」など飲食でひなまつりを感じたいと考えていました。

飲食で気軽にひなまつり気分を味わいたい方におすすめしたいのが、白酒のかわりに「カルピス」を活用すること。「カルピス」の甘ずっぱいおいしさと、水などで割って家族みんなで作るひと手間がひなまつりの思い出に、また一つ彩りを添えてくれますよ。

※ 20~60代女性/全国/インターネット調査/2023年10月27日~2023年10月29日/n=1,030

「カルピス」ひなまつり スペシャルコンテンツ

「カルピス」「CALPIS」はアサヒ飲料株式会社の登録商標です。

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