ハレの日、アサヒ 毎日がおいしく楽しく

ハレの日、アサヒ
記事を検索する

記事を検索する

いよいよ開幕する大阪・関西万博。注目の「静けさの森」を紹介!

この記事のキーワード

いよいよ開幕する大阪・関西万博。注目の「静けさの森」を紹介!

SHARE

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • Pinterestで共有
  • LINEで共有
  • このページへのリンクをコピー

いよいよ2025年4月13日に開幕する「大阪・関西万博」。158の国と地域が参加し、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、各国を象徴するデザインのパビリオンやさまざまな分野の技術が体験できる「未来社会ショーケース」が並びます。
今回は、アサヒグループジャパンがゴールドパートナーとして参画している「静けさの森インスタレーション」を紹介します。

枯れゆくいのちを再生し、多様性を表現する「静けさの森」

静けさの森

アサヒグループは、1941年から 80年以上にわたり、広島県で社有林『アサヒの森』を運営し、豊かな自然を次世代に引き継ぐため、森を守り続ける活動を展開しています。今回、「静けさの森」のコンセプトと共鳴し、ゴールドパートナーとしてサポートしています。

「静けさの森」は、大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」の象徴として会場の中心に位置し、来場者が自由に散策することができます。

中央には直径20mほどの池があり、万博記念公園をはじめ大阪府内の公園などから移殖した樹木などが、その池を囲むように生い茂っています。移植された樹木は将来間伐予定だったもの。周辺の森で枯れゆくいのちを再生し、生態系との共創を象徴する空間となっています。森は自然に育った不揃いの樹木を組み合わせることで多様性を表現しており、訪れた人それぞれが、静けさの中で未来に想いを馳せることのできる場所となります。

デザインは、会場デザインプロデューサーの建築家・藤本壮介さんと、ランドスケープデザインディレクターの忽那裕樹さんが担当しています。

また、「静けさの森」では、大阪・関西万博の『テーマウィーク』事業の7つのテーマである「平和と人権」「未来への文化共創」「未来のコミュニティとモビリティ」「食と暮らしの未来」「健康とウェルビーイング」「学びと遊び」「地球の未来と生物多様性」をもとに、森と共存するアート体験を展開します。宮田裕章さんと長谷川祐子さんの共同キュレーションのもと世界の名だたるアーティストが作り上げた作品を、新しい命が芽吹く静かな森の中で鑑賞・体験することができます。

森という象徴と多様なアートを通して、「いのちの輝き」を感じながら人間が自然と技術、文化をどのように結び合わせられるのかを、ぜひ万博会場で体験してみてください。

世界で活躍するアーティストが手掛けるアート体験

未来のコミュニティとモビリティ:トマス・サラセーノ氏《 Conviviality 》

森の中に雲のような、鳥の巣箱のような複数のオブジェを浮遊させることで、生命の多様性を感じさせる作品です。光と風が交差する中で浮かぶ巣箱を見上げる体験を通じて、地上に暮らす自身の存在をより広大な生態系の文脈へと拡張し、世界のありようを再考する契機を得ることができます。

健康とウェルビーイング:レアンドロ・エルリッヒ氏《 Infinite Garden – The Joy of diversity 》

円柱状の空間に多様な植物が生い茂り、上から見るとホールケーキを十字に切ったような形をした作品です。切り目である通路を進むと、両側面に配置された鏡が自分自身や空、森を映し込み、無限に広がるような錯覚を体験できます。

学びと遊び:ピエール・ユイグ氏《 Idiom/La Déraison 》

「La Déraison」は、ひと目には普通の彫刻のように見えながら、人肌のような温かみをもつ特殊な素材でつくられた作品。苔をまとうことで作品自体も森と共存しています。また、「La Déraison」の周りでは「Idiom」というマスク型の立体作品を用いたパフォーマンスが行われます。

平和と人権:オノ・ヨーコ氏《 Cloud Piece 》

バケツの底に鏡を仕込むことで、空を映し、まるで空の雫をためるかのように見せる詩的なコンセプトをもつ作品です。「空」というあらゆる人々に開かれた“共有の風景”を見つめながら、社会や国境を超えたつながりへの意識を高めることで、平和について思いを巡らせるような体験をつくり出しています。

地球の未来と生物多様性:ステファノ・マンクーゾ氏 with PNAT《 The Hidden Plant Community 》

樹液が幹を流れる音を科学的な音波データから変換した、音と光による作品です。植物の視点から世界を見るユニークな体験で、“植物として生きる”とはどういうことかを直感的に感じ取ることができます。

メインプロデューサー 宮田裕章さんのコメント

2025年日本国際博覧会のテーマ事業プロデューサーであり、「静けさの森インスタレーション」のメインプロデューサーである宮田裕章さんに、今回のアート体験「静けさの森」への思いや見どころを伺いました。

万博というと、これまでは大きな建物や最新のテクノロジーを見せるイメージが強かったかもしれません。しかし今回は、巨大なモニュメントよりも、地球に生きる多様な生命(いのち)の営みに目を向け、その中で私たち人間がどのように自然や技術と調和していけるのかが重視されています。その象徴として、会場の中心に「静けさの森」という場所をともにつくりました。
日本は森に恵まれた国ですが、実は間伐など人の手が加えられてこそ、木々は元気に育ち、多様な生き物が暮らせる環境が保たれます。つまり「自然を大事にする」ということは、ただ放っておくのではなく、自然と人間が互いを支えあう関係を築くことを意味しています。「静けさの森」は、そうした人と森の共生をリアルに体験する場として企画され、別の場所で枯れそうな木々を移植して再生させるプロセスを通じて、新たな森を生み出そうとしているのです。
2025年の大阪・関西万博が目指す「いのち輝く未来社会のデザイン」とは、技術や経済だけでなく、いのちそのものを中心に見据えた新しい社会のビジョンです。多様な国や地域の人々が、ここに集い、お互いの知恵やアイデアを交換し、共に生きる道を探求する。その中心に広がる「静けさの森」は、単なる“自然のオブジェ”ではなく、人と自然が響きあう未来の象徴なのです。そして、森の中に息づくいのちは、来場者の一人ひとりに「あなたも未来の創造者である」というメッセージを静かに、けれど力強く伝えてくれるでしょう。

2005年の「愛・地球博」以来の日本開催となる大阪・関西万博。世界中から人々が集まるこの場所で、「静けさの森」がどのような体験を生み出すのか、ぜひ注目してみてください!

text 「ハレの日、アサヒ」編集部

いよいよ開幕する大阪・関西万博。注目の「静けさの森」を紹介!

遊ぶ

開幕まであと2年!「2025年 大阪・関西万博」

SHARE

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • Pinterestで共有
  • LINEで共有
  • このページへのリンクをコピー

注目PICKUP

 PICKUP PICKUP PICKUP PICKUP PICKUP PICKUP PICKUP

 PICKUP PICKUP PICKUP PICKUP PICKUP PICKUP PICKUP

01/05