世界の朝ごはん【2】韓国のわかめスープ
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「世界の朝ごはん」へようこそ!この連載では、海外にゆかりのあるアサヒグループ社員が、愛する故郷の朝ごはんと、その国の文化やおすすめの観光スポットなどを紹介します。
今回はお隣韓国の「わかめスープ」。アサヒグループホールディングスHR部門の李ぷるむに、韓国の朝食の魅力を聞きました。

INDEX
韓国の定番朝ごはん

韓国の朝ごはんは、主にご飯とスープ、そしてキムチを含むいくつかのおかずで構成されます。日本のように「朝食限定メニュー」があるわけではなく、基本的に朝・昼・夜どの時間帯でも食べられるのが特徴です。特に、朝食に人気の焼き魚にはサバやタチウオがあり、日本では馴染みの薄いタチウオも、韓国では濃厚なうま味が楽しめる魚として親しまれています。
また、韓国では誕生日の朝に「わかめスープ」を飲む習慣があります。これは、わかめが母親の産後回復食として食べられることから、「母の愛を思い出す料理」として根付いた文化です。一方で、試験日の朝にはわかめスープを避けるべきとされています。その理由は、わかめのぬるっとした食感が「滑る」ことを連想させ、「試験に落ちる」ことを不吉とするためです。 お正月の朝には「トックク」という韓国版のお雑煮を食べる習慣があり、これを食べることで「1歳年を取る」と考えられています。
レシピ:わかめスープ
<材料>2~3人前
・水……………………500cc
・乾燥わかめ………5g
・牛肉…………………50g
※韓国では主にすね肉などが使用されるようですが、今回は調理が簡単な薄切り肉を使用しています。
・しょうゆ……………大さじ1
・にんにく……………1片
・ごま油………………適量
・塩……………………少々
<作り方>

1.乾燥わかめを水で戻し、食べやすい大きさに切ります。

2.牛肉を薄切りにし、にんにくをみじん切りにします。

3.牛肉とにんにくをごま油で炒め、水を加えます。

4.牛肉に火が通ったら、わかめを加え、しょうゆと塩で味を調え、沸騰したら火を止めて完成です。
※もう少し濃い味がお好みの方は、鶏ガラなどのだしを加えて味を調節してください。
韓国・釜山のおすすめスポット“海東龍宮寺”

私が紹介したい観光地は、故郷からもほど近い海東龍宮寺(ヘドンヨングンサ)です。ここは、韓国・釜山にある海沿いに建つ美しい寺院で、「韓国で最も美しい寺院」とも称されています。海と伝統建築が織りなす景色は圧巻。忘れられない思い出になると思います。
寺院の入口には十二支の石像が並んでおり、自分の干支と一緒に写真を撮るのが定番。釜山を訪れる際には、ぜひ立ち寄ってみてください!

text・photos 「ハレの日、アサヒ」編集部
わかめスープはとてもシンプルな調理方法なので、お好みで味を調整したり具材を加えたりするのも良いですね。韓国では誕生日に飲む習慣があるのも、日本とは違った文化で興味深いところ。次回はカナダの朝ごはんを紹介します。