パン耳をクラフトビールにアップサイクル!?
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パン耳、コーヒー豆、茶葉の茎、イチゴ・・・地域で発生する、まだ食べられるのに捨てられてしまう“もったいない”食材の数々。そんな食材をアップサイクルしてつくるクラフトビールを、日々の暮らしに取り入れてみませんか?
INDEX
アップサイクルって何?
日本の食品ロスは年間523万トン※1。1人当たりに換算すると、毎日お茶碗1杯分のご飯を捨てていることになります。大切な資源の有効活用や環境負荷への配慮から、食品ロスを減らす必要がありますが、その手段の一つがアップサイクルです。
アップサイクルとは、本来捨てられるはずの廃棄物に新たな価値を与え、別の製品に生まれ変わらせること。アップサイクルと混同されやすい言葉に「リサイクル」がありますが、アップサイクルとリサイクルの違いは“原料に戻すかどうか”。アップサイクルは製品をそのまま使用しますが、リサイクルは製品を一度原料に戻し、そこから新たなものを作ります。
“もったいない”食材でつくるクラフトビール
せっかく飲むなら環境に優しいものを選びたい!という方におすすめしたいのが、アサヒユウアスのサステナブルクラフト。捨てられるはずだった食材から生まれた新しいクラフトビール※2をぜひ味わってみてください。
パン耳でつくる「蔵前WHITE」
蔵前のサンドイッチ専門店「マルセリーノ・モリ」で、毎日出てしまう使い道のないパン耳。地域の福祉作業所の方々がパン耳を回収・加工し、クラフトビールにアップサイクル。パン耳由来の香ばしい香りと小麦由来のフルーティーな香り、やわらかな口あたりが楽しめますよ。
コーヒー豆でつくる「蔵前BLACK」
コーヒー焙煎所が軒を連ねる蔵前。テスト焙煎したコーヒー豆は、少量をテイスティングした後捨てられてしまっていました。福祉作業所の方々が焙煎所やカフェで出てしまうコーヒー豆を回収し、アップサイクル。コーヒー豆本来のフルーティーな香りとほのかな酸味、ビターチョコレートのような苦味が楽しめます。
手摘み茶葉の茎でつくる「豊田AMBER」
江戸時代から茶どころとして知られる愛知県豊田市。お茶農家「高香園」の手摘みだからこそ出てしまう茶葉の茎を、アップサイクル。茶葉の茎を丁寧に焙煎して旨みと甘みを引き出した棒ほうじ茶を、さっぱりと清涼感のあるケルシュスタイルのビールとブレンドしています。棒ほうじ茶の芳しい香りと旨み、華やかなホップの香りが楽しめますよ。
イチゴでつくる「さんむRED」
20軒以上のイチゴ観光農園が軒を連ねる千葉県山武市。コロナの影響でイチゴ狩りに来園するお客様が減り、手塩にかけて育てたイチゴが行き場を失うことに。そんな地域課題を千葉大学生が見つけ出し、山武市、イチゴ農園、ビール醸造家を巻き込んだ産官学のコラボレーションが実現。完熟の冷凍イチゴをふんだんに使用し、イチゴの甘酸っぱさと爽やかな後味が楽しめる、さっぱりとしたフルーツエールです。
茶葉でつくる「狭山GREEN」
かつては全国屈指の生産量を誇った埼玉県の名産「狭山茶」。年々衰退する茶産業を活性化させるため、従来は利用価値の低かった『ケバ茶』をアップサイクル。5種類のホップを使用したほどよい苦味と爽やかな香りが特長のIPAをベースに、ケバ茶から丁寧に水出しで抽出した緑茶をブレンドしています。芳ばしい狭山茶の香りと、爽やかなホップ香が楽しめます。
こんな食材からビールがつくられているの!?と意外な方も多かったのではないでしょうか。あなたも「誰かのために飲む1杯」楽しんでみませんか?